仏を極めた味!? 濃厚な味わいの「醍醐味カルピス」が新発売。

2005/03/06 11:13 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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過去のNarinari.comの記事でも触れていますが、「カルピス」の語源というのはカルピス株式会社の創業者である三島海雲が作った造語なのだそうです。そして、その名前は実は仏教にとても関係があるってご存知でしたか?

モンゴルの遊牧民が作る飲み物をヒントに乳酸飲料水を作り、それを「カルピス」と名付けて大正8年に売り出した三島氏。その商品名を考えるのに、まず牛乳が原料ということで、その豊富な栄養素「カルシウム」を名前の一部にしようと思い付いたのです。

さらに栄養が高いだけではなく、その「美味しさ」も表現したいと三島氏はアイデアをひねります。その時に役立ったと思われるのが、彼のバック・グラウンド。ビジネスマンの彼は、実は僧侶でもあったのです。そして仏教の教えにある「五味」と呼ばれる「仏様の真実の教え」を示す段階の、最上に位置する言葉「醍醐」を採用しました。

ちなみに「五味」とは、正確には牛乳を精製する場合の段階を指し、乳(にゅう)、酪(らく)、生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)、醍醐(だいご)となっています。なので乳製品に付ける名前としても、これ以上ないほど適切だったのです。

そうしてカルシウムの「カル」、醍醐をサンスクリット語に訳した「サルピス」の「ピス」を合わせて作られたのが、あのカルピスというネーミングというワケです。面白いですね。

ちなみに醍醐という精製食品がどんなモノだったのかは、残念ながら今では明確には判らないそうです。でも一説によると牛乳をひたすら煮詰め、さらに乳脂肪分を取り除き固形状にしたもの……なんだそうで、ほのかに甘みのあるチーズのようなものだとか。

さてさて。この最上の味であるカルピスですが、このたび新しい仲間が新発売されるそうです。その名も「醍醐味カルピス」。これは従来のカルピスにさらに生クリームを加えたモノで、上質で濃厚な飲み物なんだとか。クリーム分の美味しさをそのまま封じ込めて、まろやかな味に仕上がっているとかで、さっぱりした味わいの今までのカルピスとはまた一線を超した新しいドリンクといえそうです。

この「醍醐味カルピス」は、プルーベリー果汁を加えた種類も同時発売され、全国の小売店で3月14日から登場するそうです。カルピス好きな方も、そうでない方も、一度お試しになって見てくださいね。

しかし、ウォール真木は当分味見できないなぁ〜(涙)。

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