ヤフーがバリューコマースを買収、アフィリエイトに進出。

2005/03/01 02:32 Written by コ○助

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最近やけに精力的な企業買収のニュースが目立つヤフーなりが、今度はアフィリエイト事業を展開する国内最大級のバリューコマースと資本・業務提携することが明らかとなったなり。今回の資本提携によってヤフーはバリューコマースの株式の54.85%を取得、経営権を握ることになるなりね。ブログブームの後ろ盾もあってAmazon.co.jpや楽天などのアフィリエイトが売上に大きく貢献し、アフィリエイトに注目が集まっているだけに、ヤフーも本格参戦してショッピングやオークションの売上を大きく伸ばしたい考えなりよ。

ヤフーはネットで圧倒的な知名度とユーザー数を抱えているものの、ショッピングの分野では最大手の楽天に及ばない状況が続いているなり。出店数は楽天が1万店舗と言われているなりが、ヤフーは昨年末の時点で2,810店。急激な勢いで店舗数を増やしている後発のライブドアが出店料無料を武器に早くも3,000店を突破するなど、ヤフーのブランドを持ってしてもショッピング事業では苦戦が続いているなりね。1年や2年で楽天に追いつけないのは致し方ないなりが、ライブドアに抜かれてしまうというのは、いかがなものかと……。

ただ、ヤフーも当然ショッピング事業のテコ入れを進めており、昨年はシステム開発力の強化のためソフトメーカーのクレオや地図大手のアルプスといった開発力のある企業を相次いで買収。また、All About Japanと提携することで、ガイドが商品をオススメするコンテンツを用意するなど、楽天追撃に向けてショッピングの強化に乗り出しているなりよ。その流れの中で、今回のバリューコマース買収ということになったなりね。

楽天がインターネットショッピングの分野で売上が図抜けているのは、出店数が多いこともさることながら、早々にアフィリエイトを導入していることも理由として挙げられそうなり。年々アフィリエイト経由の売上が伸びている楽天では、今や全売上の約3割がアフィリエイト経由での売上だというなりよ。楽天のアフィリエイトはポイント還元で、現金としては払い戻されないのでサイト運営者の間ではそれほど人気があるわけでは無いなりが、それでも約3割という数字を見せられると、アフィリエイトの威力を感じないわけにはいかないなりね。

バリューコマースも国内最大級とはいえ、システム面の使い勝手がそれほど良くないというのが、アフィリエイトを張るサイト運営者の専らの評判。ヤフーが買収することで資金や開発力が投入され、そういった面も改善されると良いなりね。バリューコマースは現金で支払いをしてくれるので、ヤフーのアフィリエイトには楽天以上の期待がかかるところ。アフィリエイトサービスの導入が起爆剤となって、ヤフーが楽天を猛追できるか。注目なりね。

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