アメリカの4歳「天才画家」、真偽をめぐって物議醸す。

2005/02/27 18:34 Written by コ○助

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昨年10月頃に日本でも少し話題になった、ニューヨーク在住のマーラ・オルムステッドちゃんという、4歳の少女のことをご存知なりか? 2歳の頃から絵筆を手にし始めた彼女が描く絵画は、子どもとは思えない大人顔負けの作風なのが特徴。そのため「天才画家」としてメディアに取り上げられ、作品には1枚百数十万円の値段が付くなど、ニューヨークでちょっとした話題になっていたなりね。この手の「天才画家」は時折現れては続報も無く忘れ去られていくなりが、マーラちゃんに関しては何やらきな臭い続報が出てきたなりよ。

TBSの報道によると、これまで家族以外の誰一人として、描き始めから完成までマーラちゃんが絵を描いているところを見届けたことがなかったことから、疑問を感じたアメリカの報道番組がマーラちゃんの両親の許可を取った上で隠しカメラを自宅に設置。1か月に渡って撮影を試みたなりよ。その結果、マーラちゃんは「できた」と繰り返すばかりで、集中して絵を描く様子は見られず、1か月の間に作品を仕上げることは無かったというなりね。

この報道番組の内容を受けて新聞各紙も「4歳の天才画家は詐欺の可能性」との記事を掲載。これに対して両親は「カメラが設置された時はマーラちゃんがスランプだっただけで、普段は1か月に4〜5作品は仕上げる」と反論しているのだとか。何やら胡散臭いなりねぇ(笑)。当初の触れ込みでは「1週間に3日、1日1時間半程度」はキャンパスに向かって絵を描くという話だったなりが、隠しカメラによって撮影された映像では、全くそのような気配は見せなかったなりね。

ちなみに、マーラちゃんの父親はアマチュア芸術家だそうで、この辺りからも「父親が描いた絵をマーラちゃんが描いたと言って売っているのでは……?」という疑問の声が出ているようなり。また、マーラちゃんが初めて注目された個展で、両親は「娘に絵を描くことを強要しない」と語っているあたりも、売るだけ売って「もう描かなくなった」として事態を収めようとしているのでは? という疑念が出てくる由縁なのかもしれないなり。

肯定的に捉えれば芸術家の家に生まれ、環境が整っていたからこそ「天才画家」が育ったという考え方もできるなりが、マーラちゃんが1か月も描かない姿を捉えた映像は疑問を呈すのに十分なもの。果たしてマーラちゃんは本当に「天才画家」なのか、それとも両親による詐欺なのか。さらなる続報が気になるところなり。

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