今月上旬にau design projectの第4弾として発表された、メタルメッキの外観が印象的な「PENCK」。これまでメッキ塗装は電波干渉を起こしやすいため、携帯電話の塗装には向かないというのが業界の常識だったなりが、特殊な塗装方法を採用することでこの問題をクリア。見事にピカピカの、美しい外観を持つ端末に仕上がっているなりね。まさにデザイン端末の先駆者であるauの真骨頂といった感じの端末なり。
コ○助も発売される前にモックを触らせてもらったなりが、卵のようなカタチの端末を手のひらに載せ、そこに自分の顔が映り込んでいるのを見た時には、一瞬これが携帯電話ということを忘れそうになるくらい美しいデザインなりよ。じゃあこの手のひらに載っているのは何なんだ、と言われたらそれもまた説明できないなりが(笑)。でも、メタルメッキのカラーリングだけでなく、曲線のラインも非常に美しくて、用が無くても何度も取り出して見つめてしまいたくなりそうな端末なりよ。まあそういう点からも、これまでの携帯電話とは一線を画す、新感覚の端末なのは間違いないなりね。
そんな「PENCK」なりが、開発陣の苦労話や裏話をまとめた記事が、ITmediaに出ているなり。開発に賭ける想いなどが凝縮された面白い内容だったので、少し見ておくことにするなりね。
「関わった人たちの誰1人が欠けてもPENCKはできなかった。チームワークと根性で作った」
「(始まりはデザイナーのサイトウマコト氏が)ピカピカでつるんとした、小さいLED以外は何もないようなもの。サブ液晶やカメラといった要素が見えないラフスケッチをKDDIに持ってきてくれた」
「(塗装メーカーの)トウプラスから『本当にやるんですか』と、何度も念押しされたと聞いている」
「このアイデアは、誰もがやりたいと思っていながら、技術的に難しいと説明を受けてあきらめてきたもの。それは根性や度胸がなかっただけの話」
「金属メッキの現場を仕切っていた高山さんが『お客さんに対していいもの作りたいっていうのに、俺、しびれちゃってさ。俺の職人人生、賭けちゃったよ』と言ってくれた。気持ちが伝わったんだなと思って、このときは泣きそうになった」
「(開発陣の)誰か1人が欠けても、絶対に作れなかったし、根性がなければできなかった。チームワークがこれを成し得た」
う〜む、まさに「プロジェクトX」の世界なりね。この端末を作り上げるための、開発陣の情熱のかけ方がハンパじゃないのをヒシヒシと感じるなり。「PENCK」そのものは好みが別れるかもしれないなりが、こういった物作りの姿勢を持っているauには共感を持つ人が多いと思うなりよ。もちろん、ほかの端末も適当に作っているわけでは無いのは当然なりが、ここまで熱い思いが凝縮された端末は、そうは無いのかな、と。
「PENCK」は実際に手にしてみると、その魅力がさらに増す端末。まだ見たことが無い人は、買う、買わないは別にして、一度は触れておくことをオススメするなり。それにしても良い端末なりねぇ。