携帯電話の機種変更価格って、高いなりよねぇ。コ○助もつい先日、ソニー・エリクソン製の「W21S」に機種変更するためにいろいろな販売店を駆けずり回ったなりが、新規契約だとゼロ円のところもチラホラとあるのに対し、機種変更だと13か月以上の使用でも2万円近い価格で販売しているところもザラ。コ○助はまだ10か月しか経過していない時点での機種変更だったため、さらに高い2万5,000円近い価格で購入しなければならなかったなりね。まあ結局は「それはあまりにも高すぎる」ということで、安めの価格でオークションに出されていた白ロム端末を落札して持ち込みで機種変更したなりよ。
こうした販売店ごとに価格差が生まれるのは、キャリアから販売店に対して、新規と機種変更では異なる額のインセンティブ(販売奨励金)が支払われているため。販売店にとっては利幅(=インセンティブの額)が小さい機種変更の価格を下げにくい事情もあるわけなり。そのシステムを理解し、インセンティブを抜いた元の定価が5万円も6万円もするようなものだと分かっていても、やはり新規ではゼロ円、機種変更では2万円前後で販売されていたら不条理な印象を受けてしまうのは仕方がないなりよね。
そのため、携帯電話の番号にこだわらなければ、価格の高い機種変更はせずに、解約→新規契約という道を選ぶ人も少なくないなり。また、番号にこだわっている場合には、新規契約→即解約で白ロムを手に入れ、持ち込み機種変更をする人も。とにかく、機種変更をする際に安く端末を手に入れようと、必死になっているユーザーは多いわけなり。
ただ、最近どうもこの「新規は安く、機種変更は高い」という構図が崩れ始めているというなりよ。BCNの調査によると、都内のある量販店では比較的新しい機種でも、次のような価格で販売されていたというなり。
・カシオ計算機製「W21CA」(2004年12月発売)
新規契約→26,040円
機種変更(25か月以上)→21,840円
機種変更(13か月以上)→26,040円
・ソニー・エリクソン製「A1404S」(2005年1月発売)
新規契約→10,290円
機種変更(25か月以上)→8,190円
・鳥取三洋製「talby」(2004年11月発売)
新規契約→17,640円
機種変更(25か月以上)→15,540円
と、いった具合に機種変更の価格のほうが安いケースが出始めているなりね。これは、過去にはあまり無かったような価格設定なり。
KDDIは1月下旬の第3四半期決算の席で小野寺正社長が「
これまで新規価格を優遇してきたが、機種変更をそれなりの価格でできるようにしたい」と語っており、今後は機種変更のユーザーも買いやすい価格に是正していくとの方針を明らかにしているなりよ。今回の早くもその方針が実施されたのか……とも思ったなりが、現時点ではまだ販売店が自主的な値付けをしているだけで、KDDIの方針が反映されているわけでは無いというなり。
とはいえ来年導入されるナンバーポータビリティに向けて、既存ユーザーの引き留めをしたいKDDIとしては、機種変更の価格の是正(=インセンティブの価格を変更する)を早期に実施すると考えて良さそうなりね。もちろん、ほかのキャリアも追随することになると思われるので、今年後半あたりからは「新規が高く、機種変更が安い」というのが当たり前になるかもしれないなり。末永く同じキャリアで、と考えているユーザーにとっては嬉しい状況になりそうなりね。