米Google、厳しい採用基準が拡大の足かせに。

2005/02/15 20:22 Written by コ○助

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純粋なWebサーチエンジンからスタートしたGoogleも、今やフリーメールの「Gmail」、ブログの「Blogger」、広告配信の「Google AdSense」、テレビ番組検索の「Google Video」、地図検索の「Google Maps」、ニュース検索の「Google News」などなど、実に幅広いサービスを提供しているなりよね。日本ではまだサービスインしていないものもいくつかあるなりが、提供されているサービスの評判はいずれも上々で、今後のさらなる機能拡張に期待を寄せる人も多いと思うなり。

Googleのサービスの特徴は、基本的にはすべてGoogleが持つ素晴らしい検索技術をベースにした新しいサービスを提供しているということ。サービスはどんどん拡張されているなりが、いずれも根幹には検索技術があるわけで、突然変な分野に手を出したりしているわけでは無いなりよね。何の脈絡もなく、新しい分野に手を出して失敗したIT企業は過去にいくつもあったなりが、そういう意味ではGoogleはかなり堅実に進化の道を歩んでいると言えそうなり。

ただ、Googleとしては本当はもっと矢継ぎ早に新しいサービスを提供したい、という意向を持っているようなりよ。Googleの共同創業者で幹部のセルゲイ・ブリン氏は「われわれが欲しい質と量の人材を採用できるかといえば、答えはノーだ。われわれは採用上の制限により、自分たちの事業に過小投資している」と述べており、提供したいサービスがあるにも関わらず、人材不足から計画がのんびりとしか進行していないことにやや不満を抱いているようなり。

ちなみに、Googleの社員になるには相当な難関をクリアしないといけないのは有名な話で、昨年発行されたGoogleの適正テスト「Google Labs Aptitude Test」(GLAT)の中から、一部の問題を見てみると。

・任意の整数nについて、0とnの間のすべての数字を書き出す際に必要な1の個数を返す関数があります。例えば、f(13)=6となります。ただしf(1)=1です。f(n)=nとなる2番目に大きなnの値を求めなさい。
・これまでに書いた最もイケてるハッキング手法は?
・UNIXのどこが壊れていますか? あなたならどう修正しますか?
・あなたは曲がりくねった、同じような小道が続く迷路にいます。そこに、貧弱なワイヤレス接続を装備した、埃をかぶったノートPCが1台あります。辺りには精気を失ったノーム(地の精)たちがぶらついています。さてどうしますか?

残念ながら、コ○助にはサッパリ分からない問題ばかりなり(当たり前)。こういった問題が出される上に、採用試験では6回以上の面接や試験が科されるということで、非常に狭き門となっているなりね。良いサービスを提供するには良い人材を確保しなければならない。良い人材を確保するには採用試験を難しくしなければならないけど、そうすると人材が集まらない……。どの企業でも当然悩む部分ではあるなりが、その点に妥協しないのがGoogleというわけなり。

サービスを急拡大しなくとも、ブランドの価値はどんどん高まっているのは確かなので、そう焦らなくても良いような気もするなりが、ユーザーの感覚と経営者や株主の感覚はまた違うなりからね。まあ今後採用基準を緩くして社員を増やすにしても、Googleのサービスの質が低下しないよう、その点だけには注意して拡大していって欲しいなりね。

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