ソフトバンクの孫正義オーナーがプロ野球の世界構想を語る。

2005/02/05 19:19 Written by コ○助

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ダイエーホークスを買収して以来、補強方針やプロ野球改革について語ることが多いソフトバンクの孫正義オーナーなりが、繰り返し語られるさまざまな構想の中で、いかにも孫オーナーらしいのが「世界一決定戦構想」。これまでは野球のワールドカップのような、日本代表チームを結成して国同士の戦いで世界一を目指す構想は幾度も語られて来ているなりが、日本シリーズを制した球団と、メジャーのワールドシリーズを制した球団が試合を行って世界一を決めようという構想は、正面切って語られたことはほとんど無かったなりよね。各球団のオーナーはそれほど真剣に、世界には目を向けて来なかったように思うなり。

プロ野球参入1年目から「改革の旗手」を自負し、行動に移そうとしている孫オーナーなりが、実際にこれからどうプロ野球を変えていきたいのかを大いに語っているインタビュー記事がスポーツ報知に出ているなりよ。実現するかどうかはともかく、どのような内容なのか少し見ておくと。

「(世界一決定戦は)日米のクラブチーム同士による世界チャンピオンシップ」
「日本シリーズを勝ち上がって、さあ次は世界一となれば国中挙げて全員が応援しますよ」
「日本の球界に世界一を争うという方向さえできていれば、選手が必ずしもメジャーへ流れずにすむはずです」
「(近日渡米した際に)オーナーの人たちとは、日程などまだいろいろと調整中ですが、メジャーリーグの組織のだれかには今回会うつもりです。お互いに夢を語り合って、ガチンコ勝負をやろうと伝えます」
「今はともかく、光り輝く選手たちが次々とアメリカへ行ってしまい、我が国のプロ野球が空洞化してしまう」

孫オーナーのプロ野球に対する発言のベースにあるのは、すべてメジャーに国内の有力選手が流出するのを阻止したいということ。プロ野球をより魅力的にするためにどうしたら良いのか、それを孫オーナーなりに考えた構想を披露しているなりね。まあ「完全ウェーバー制に反対」「選手獲得のためにはいくらでもお金を使う」といった面には賛否が分かれるところなりが、基本的に世界一決定戦のような構想には、異議を唱えるファンはそういないかもしれないなり。今までに無かった動きなのは確かだし、実現したら新しい楽しみが増えるのは間違いないし。

近日中に渡米してメジャーの関係者に構想を打診するという動きの速さも、今までのプロ野球のオーナーたちでは考えられないこと。孫オーナーの構想に完全にぶら下がるのは危険なりが、良い意味でプロ野球界をかき回すような存在として立ち回ってくれると良いなりね。他球団のオーナーたちも意識を変えて、プロ野球改革に積極的に乗り出して欲しいものなり。

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