井口資仁内野手がホワイトソックスに必要とされる理由。

2005/01/29 21:27 Written by コ○助

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2年契約で総額495万ドル(約5億1,100万円)+出来高払いの契約でホワイトソックス入りを決めた井口選手。一時は大物代理人のリチャード・モス氏が巨額契約を吹っかけ、「球団に敬意を払わなかった」としてホワイトソックス側が激怒、破談が伝えられたこともあったなりが、井口選手が代理人を解任して日本人の交渉役を立ててからはスムーズに交渉が進み、無事に入団が決まったなり。1996年のアトランタオリンピックに出場した際に目標に設定したというメジャーリーグ。「自由契約によるメジャー挑戦」という経緯には賛否あるものの、あれから8年半の時を経て、ようやく目標の地に立つことができたなりね。

井口選手を巡ってはヤンキースやレッドソックスなどの名前も挙がっていたなりが、当初から獲得を熱望してきたのがホワイトソックス。入団記者会見のときにも「誠心誠意、オファーしてくれる球団に決めたいと思っていた。ホワイトソックスは、そうしたオファーをしてくれた」と語っていたように、ホワイトソックスは当初から井口選手にご執心だったなりね。日本人の内野手への評価は決して高くない中、なぜホワイトソックスが井口選手に高い評価を与えていたのか。その一端を垣間見ることができるコラムがスポーツナビに掲載されているなり。

「オーナーのジェリー・ラインズドルフの好みは『ブルーカラー』だ。これは、『野球の質』を指すのではなく、『値段』と言っていい。早い話、けちなのである」
「井口への条件をなかなか引き上げなかったのは、獲得に消極的だったのではなく、こうした背景があった。高津やほかの選手とのバランスも頭にあったのだろう」
「(昨年76試合に二塁手として先発出場した)ウィリー・ハリスはまだまだ二塁手として経験が不足していて、昨年も数字には表れないエラーが幾つかあった」
「誰よりも井口を歓迎しているのは、高津臣吾をはじめとしたホワイトソックス投手陣かもしれない」

なるほど、年俸700万ドル(約7億2,000万円)の3年契約とも伝えられた井口選手側の要求に対し、一貫して年俸200万ドル(約2億1,000万円)前後の提示を行っていたのは、「けち」なのも理由のひとつにあるなりね。でも、「けち」なことは決して悪いことではなく、過去に大砲を獲得して失敗した経験や、サミー・ソーサ選手などのスター選手を自前で育ててきた実績がそうさせているようなりよ。「けち」というよりは、堅実なのかもしれないなり。

ウィリー・ハリス選手は、メジャー4年目の昨年、自己最多の129試合に出場して打率.262、2本塁打、27打点、19盗塁という成績を残した選手。当面は井口選手のライバルとして扱われることになりそうな選手なりが、日本での8年間の通算成績が打率.271、149本塁打、507打点、159盗塁、昨年は打率.333、24本塁打、89打点、18盗塁の成績だった井口選手のほうが、メジャーでの経験を差し引いてもやや上といった感じなりか。

ホワイトソックスの首脳陣は井口選手に大きな期待を寄せているものの、過度な負担にならないような配慮も忘れておらず、球団関係者から発せられるコメントは好意的なものが多いなりね。昨年一足先にホワイトソックスの一員となった高津臣吾投手も、いろいろな媒体で「やりやすい球団」という趣旨の発言をしているのを見かけるし、環境としてはかなり良さそう。天然芝や公式ボールの違いなど、戸惑うことは多いと思うなりが、早くメジャーの水に慣れて、ダイエー時代と同じような活躍を見せて欲しいなりね。

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