ゴルファー版「ノストラダムスの大予言」がオークションで落札。

2005/01/23 12:31 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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覚えてますか?ノストラダムスの大予言。数年前にかなり話題になりましたよね。1999年の7月に地球が滅亡するっていう、あれですよ。

これは16世紀のフランス、プロバンス地方に生まれ育ったミッシェル・ド・ノートルダムが書いた「レ・センチュリ(百詩篇集)」という本が由来となっています。「ノストラダムス」は彼の名前のラテン語綴りで、いわゆるペンネーム。彼は医師として生計を立てていましたが、50代になってから未来のいろいろな出来事を予言して、それを暗喩したと言われる長編の詩を書き、1555年に出版しました。

これが1973年に出された五島勉という人の翻訳・解釈本で、日本でも一気に有名になりました。翌年には東宝制作で映画化もされて、丹波哲郎や由美かおるなどが出演していたとか……。

ウォール真木も幼少の頃、この「大予言」を初めて知った時にかなり怖がったのを覚えています。たしかテレビの特集だったと思うのですが、地震だの火山の爆発だの大隕石墜落だの、と「この世の終り」の可能性を次々に見せつける番組はかなりの衝撃。かなりのトラウマ。本気で泣きました。おかーさーん(涙)。

まあ現実には隕石も落ちてこなかったし、エイリアンの侵略もなかったので安心だったワケですが。しかし世の中にはまだまだ他にも、あまり知られていない「予言書」も存在するのです。例えばスコットランドで100年余り昔に活躍していたプロのゴルファー、ジャック・マクロー氏。彼もなんと「未来小説」として予言書を刊行していた一人。

彼の著作 "Golf in the Year 2000 or What Are We Coming To"(直訳すると「西暦2000年のゴルフ、又は私達の将来」)は、主人公の男性がある朝目覚めると、108年後にタイムトリップしていたというストーリー。これによると、21世紀には「女性の服装が男性のそれとなり、男性がフルタイムでゴルフ三昧の日々を送る間、女性があくせくと働くようになる」とか「運転手なしの自動ゴルフカートが登場する」、「デジタル時計が出来る」、さらには「ブレット・トレイン(高速列車)が都市間を走るようになる」といった予言が書かれてるそうです。

新幹線は60年代、デジタル時計は70年代、そして自動ゴルフカートは80年代にそれぞれ登場し、確かにマクロー氏の予想通りになってますね。女性の社会的地位もどんどん上がってきておりますし。まあゴルフ三昧の男性が今のこの世にどれだけ存在するかは定かではありませんが(笑)。

ちなみに彼は「ライダー・カップ」(1927年に初めて開催)のような、国際トーナメントも近い将来開催されるだろう、と予言していたらしいです。やっぱりゴルフを生業としていた人だけはあるなぁと(笑)。

この本について私は今回生まれて初めて聞きましたが、マニアの間では有名だったらしいです。実際、かなり価値のあるものと見られていたらしく、最近オークションでオリジナル本に2,240ドル(日本円で約230万円)の値が付けられたとか。

この小説、その内どこかが翻訳して出版してくれませんかねぇ。ゴルフ好きじゃありませんが、過去の人達がどういう風に今の私達の生活を予想していたか、なんて興味沸くじゃありませんか。

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