「できるだけ進化していきたい」渡辺謙インタビュー。

2005/01/12 13:41 Written by コ○助

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映画「ラストサムライ」で高い評価を受けて以降、活動拠点をアメリカに移して本格的にハリウッド進出を果たしている渡辺謙。悪役として出演する「バットマン ビギンズ」、日本を舞台にした「メモワール・オブ・ア・ゲイシャ(さゆり)」と出演作が続いているなりが、そんなハリウッドでの活動や今後の展望などについて語ったインタビュー記事が日刊スポーツに出ていたなり。

「今まで、日本が閉ざしていたんだと思うんですよ。(ハリウッドを)すごく遠くに思っていたんだと思う」
「お互いに垣根をポンと越えられれば、全然そんなに遠いものではないんじゃないかと思う」
「(ハリウッドが)日本と違うのは予算。あと、視野に必ず世界の市場が入ってくることぐらいでしょうか」
「(30代の頃は)ある程度キャリアを積んできたし、作品もそれなりに評価もされてきましたけど、ああ、渡辺謙、こんな感じね、というのが固まりつつあった。ちょっとやばいぞって。違うアプローチはないんだろうか、という気持ちが強かった」
「少なくとも、あと1〜2年は、日本と米国で1本ずつ撮れるとうれしいな」
「できるだけ進化していきたいです」

ハリウッドは全然遠いものではなかった。そう渡辺謙は語っているなりが、まあこれは勝者の視点から見た余裕の発言といった感じもするなりよね(笑)。実際には「ラストサムライ」のような日本を題材にした作品以外には日本人の役者が常に必要とされる環境があるわけではないし、英語が話せない役者が多いという大きな壁があるわけだし。

渡辺謙はハリウッドを意識する前から英語を話すことができた上に、ちょうど良いタイミングで「ラストサムライ」がポンとやって来た運の良さがあったのは事実。もちろん、迫真の演技で「ラストサムライ」の主演のトム・クルーズを喰ってしまったのは渡辺謙の凄さなりが、ほかの役者も同じようにハリウッドを目指せば渡辺謙のようになれるかと言われたら、それもまた微妙な気がするなりよ。まだまだ、日本とアメリカの間に横たわる太平洋は、広く、遠いもののように思うなり。

とはいえ、一度その垣根を飛び越えてしまった渡辺謙は、もうすっかり向こうの環境にもなじんでいるようだし、ハリウッドのビッグスターを目指して頑張って欲しいなりよね。今のところ「メモワール・オブ・ア・ゲイシャ」以降の出演作の予定は伝わってこないなりが、良いスタッフの良い作品に恵まれることに期待したいものなり。

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