津波でインドやタイのエビ養殖場が被災、価格高騰は「確実」。

2005/01/11 14:24 Written by コ○助

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あれだけの大津波、各国に壊滅的なダメージを与えていることを考えるとその影響が徐々に多方面に広がっていくのは必至なりが、ビジネスに与える影響の一面として、エビに関する話題が出ていたなり。世界一のエビ消費国にして、その9割を海外からの輸入に頼っている日本には密接に関わってくる話なりね。

産経新聞によると、インド洋大津波によって、世界最大のエビ輸出国であるタイのエビ養殖場の半数が破壊され、その被害額は5億ドルにも上るというなり。そのため、多数の漁業者が生活手段を奪われている状態なりね。養殖場の再建には最低でも6か月かかり、その後輸出できるまでのエビの養殖期間が4か月近くかかるため、正常に出荷できるレベルになるには1年ほどの時間がかかるのだとか。

また、同様の被害はインドでも発生しており、世界的にエビの供給が減少する見通しのため、価格が高騰するのは確実と見られているなり。アジア太平洋養殖センターネットワークのハッサナイ顧問は「今後、2〜3か月間のエビの卸売価格は10%値上がりする」と予測しているなりね。

気になるのは、日本が輸入しているエビがどの程度インドやタイに依存しているのか、ということ。「古都からのそよ風」の「海老の話」というコンテンツの中にエビの供給国ベスト10(2003年)が掲載されているなりが、そのデータによると日本のエビの輸入相手国1位はインドネシアで、以下2位ベトナム、3位インド、4位中国、5位タイとなっているなりね。まだ具体的な被害状況が伝わって来ないなりが、恐らくインドネシアでも大きな被害を受けていると推測されるので、日本のエビ輸入相手国の1位、3位、5位の国からのエビ供給がストップ、もしくは大幅に減少することになりそうなわけなり。

日頃スーパーでよく目にするような、タコやイカ、クラゲといった海産物の多くを東南アジア諸国からの輸入に頼っている日本なので、沿岸の漁村が被害を受けている地域が多いことを考えると、養殖のエビ以外にもこれから徐々に影響が出てくるものが出て来ることになりそうなりよね。でも、価格が上がるのは我慢すれば良いこと。それよりも被害に遭った国々が、一日も早く復興に向けて動き出せることを願うばかりなり。

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