目玉機能少ないパソコン新機種、メーカーは価格維持に必死。

2005/01/10 20:39 Written by コ○助

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昨年はアテネオリンピック特需に絡むHDDレコーダーやプラズマディスプレイの販売増の影響をモロに受け、市場全体が低迷していた家庭向けパソコンなりが、それでも国内大手メーカー各社は春・夏・冬の年3回に渡って新機種を発表し、消費者の需要喚起に必死となっていたなりよね。新機種を発表し続けるのは需要喚起と共に、パソコン価格の下落を一度リセットして価格を維持するためでもあるなりが、テレビパソコンも珍しくなくなってきた現在、年3回も投入される新機種にどのような機能を載せてアピールしていくのか、各メーカーは頭を悩ませているようなりよ。

すでに今年の春モデルは各社から発表されているなりが、機能的に目立ったのはヘッドフォンに内蔵したアンテナを利用してテレビ視聴ができるモバイルノート「FMV-BIBLO LOOX T」シリーズと「FMV-BIBLO MG」シリーズを投入した富士通。新開発の高画質チップ「VISITAL(ビジタル)」を採用し、画質の向上を図ったNEC(デスクトップ全機種)。非接触ICカード「FeliCa」に対応した「FeliCa対応リーダー/ライター」を内蔵した「VAIO type T ソニースタイルモデル」を投入したソニー、といった程度。

全体的にはCPU速度の向上やHDD容量の増加、DVDスーパーマルチドライブへの対応といったマイナーチェンジの製品がほとんどで、あまり消費者の心をグッと掴むような製品が無い春モデルだったなりね。なので消費者的には、新価格で登場した新製品を無理して購入するよりも、型落ちの製品を狙ったほうが旨味はあるわけなり。もちろん、在庫が残っていれば、という注釈が付くなりが、まだ新製品が発表されたばかりの今なら比較的手に入れやすいのではないかと。

最近のパソコンはもう来るべきところまで来てしまった感もあるし、今以上の機能を消費者が望んでいるかどうか、微妙なところ。テレビパソコンですら「高機能過ぎて必要ない」という人も多く、また、シンプルな構成をウリに強気の価格で攻めるデルやヒューレット・パッカード、マウスコンピュータといった勢力が強くなってきているのも事実。国内大手メーカーが苦しい状況に追い込まれているのは、容易に想像ができるなりよね。

今のところ、あまり目新しい技術革新の見通しも見えてこない2005年。アテネオリンピック特需の煽りという言い訳のできなくなった今年こそ、パソコンメーカーにとって正念場の年になりそうなりね。どんな新機種を投入して行くのか、注目しておきたいところなり。

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