コロンビアから犬が持ち出そうとしたモノ。

2005/01/06 12:30 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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コロンビアと言えばコーヒーの原産国として名高い国ですが、その他にも宝石のエメラルド、石油、意外なところでカーネーションといった切花などの輸出国としても知られているそうです。

しかしあまり大きな声では言えませんが、コロンビアはコカインやヘロインといった麻薬の大量生産・輸出国としても有名であります。しかもその輸出先は7割以上がアメリカなんだそうで……。その量は毎年18トンにも及びます。うわぁ、上等なお得意様だったのねアメリカって(汗)。

しかし品物が違法な麻薬ですから、輸送方法は密輸に決まっています。麻薬の取引をする犯罪グループは、いかにバレない様に大量に麻薬を米国に運び込むのか、あの手この手を考え出しているそうで。一般的なのは「運び屋」と呼ばれる人物に、ゴム製の袋に詰め込んだコカイン等を飲み込ませ、彼らが観光客などを装ってアメリカに入国する方法。この運び屋、最近は誰がなっていたとしてもおかしくないそうで、数年前には12才の少年が胃腸内にヘロインを詰めていたのが発覚、補導されたこともあるんだとか……。

さらには飲み込むだけじゃ足りず、外科手術でお腹以外の場所に麻薬入りの容器を「移植」したりもしちゃうんだそう。コロンビア女性がなんとお尻の皮下にコカインを詰め込んで、逮捕事件も……。っていうか、座ったら容器が潰れて、中身が出てきませんかねぇ?

さらにさらに、もっと大量に輸送しようと潜水艦をオリジナルで建造しようとして、あえなく逮捕された密輸グループなんかもあるんだそうです。いやはや、いろいろな手を考えるもんですねぇ。

しかし、今回もっと驚きの密輸方法が摘発されたのだそうです。犬の体内に液体状のヘロインの入った袋を手術で埋め込み、そのまま海外に連れ出そうとした密輸業者がコロンビアで逮捕されたのだとか。地元警察によると、密告でもたらされた情報を元に捜査したところ、腹部に手術痕のある6匹の犬を発見、保護しました。

犬は獣医の手によってヘロインを取り除かれ、元気に回復しているそうです。しかし万が一この麻薬入りの容器が体内で破裂していたら、何も知らない犬達は命が無かったハズ。

そんなことをことを考えると「そこまでするのかっ!?」と、怒りを通りこして、唖然とするようなお話です。

……まったく。

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