天ぷらのタネとして珍重される「銀宝」。

2005/01/04 14:27 Written by コ○助

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先日、ネットをふらふらとしていたら、こんな一文に出会ったなり。「銀宝を食べずんば天ぷらを語る無かれ」。また、こんな一文も。「江戸っ子たるもの、借金してでも春は銀宝を喰え」。銀宝? はて、どんな食材のことなりかね。残念ながらコ○助の食べ物図鑑にはエントリーされていない単語だったので気になり始めてしまったなりよ。普段、あまり天ぷら屋さんに行って、ちゃんとした天ぷらを食べる機会が無いため、天ぷらのタネには疎いということもあるなりが、聞いたことも無いというのは悔しいじゃないなりか(笑)。皆さんは銀宝と聞いて、ピンと来るなりか?

銀宝は「ぎんぽ」と読むようで、調べてみるとこれがなかなか興味をそそられるなりよ。銀宝とは、ウナギより小さく、ドジョウより大きい、江戸前の天ぷらのタネとして珍重される魚のこと。古くから天ぷら通の間では愛されてきた食材のようなりが、東京湾での漁獲量が激減しているため、特に「江戸前」のものは築地市場などにはまず入ってこない魚だというなり。そのため、漁師から直接分けてもらうルートを確保した天ぷら屋さんで、たまに入荷した時にだけ楽しむことができる、まさに「幻の魚」なりね。

とはいえ、本当に食べられる機会がほとんどない……というほどの「幻の魚」というわけでは無い様子。なんでも銀宝の天ぷらを食べるのは主に東京の「江戸前天ぷら」だけなので、春先のシーズンになると全国から築地市場に銀宝が集められるというなりよ。まあそれでも全国的に漁獲量が少ないので珍しい魚には違いないなりが、江戸前のものは特に貴重ということなりね。

検索してみると、ちょこちょこと銀宝の天ぷらをメニューに載せた店を発見することができるなり。価格も驚くほど高価、というわけではなく、1.000円超出せば食べることができるところが多いなりね。でも「ウナギより小さく、ドジョウより大きい」というスケール感の無い大きさの天ぷらで、1.000円超という価格は高価な部類に入るなりか。

気になるのは味なりが、「独特な身の甘さがある」「甘さと、ほんのりとした苦みが絶妙なコラボレーション」「ウナギほど脂は多くないが濃厚な味わい」と、散見できる感想は絶賛のオンパレード。基本的に、ウナギ、アナゴ、ドジョウといったラインの食材は好きなコ○助なので、銀宝も食べてみたいなりね……。

どうやら春先から初夏にかけてが比較的手に入りやすい時期のため、天ぷら屋さんのメニューに載ることが多いようなりよ。天ぷら以外にも、寿司屋で白焼きにしたものを食べることができる場合もあるようなので、メニューに「銀宝」の文字を見つけたら迷わず注文してみると良いかもしれないなりね。コ○助も、春先に必ず食べてみようと思うなり。

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