「ゆく年くる年」、民放で復活の兆し。

2004/12/19 13:28 Written by コ○助

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最近の年越し番組は各局が独自に趣向を凝らした番組が並んでいるなりが、コ○助が子どもの頃にはどこのチャンネルも同じ番組が流れているという、今では考えられないような状況が毎年の風物詩だったなりよ。その普段とはちょっと違う雰囲気が年越しならでは、という感じがして、コ○助は結構好きだったなりね。まあ番組の内容はそれほど面白くもなかったとは思うなりが(笑)。その番組が「民放版ゆく年くる年」なり。

「民放版ゆく年くる年」がスタートしたのは1971年(昭和46年)のこと。NHKが毎年放送している「ゆく年くる年」とは少し違った趣向の番組を作ろうという企画に各局が賛同。在京キー局が持ち回りで制作幹事社となり、1988年(昭和63年)まで大みそかの年越し番組はどの局でも同じ番組が放送されていたなり。1988年で打ち切りになったのは企画内容がマンネリ化したためで、気が付けば放送が無くなってからもう15年以上も経過しているわけなりか。

そんな歴史を持つ「民放版ゆく年くる年」なりが、最後の「民放版ゆく年くる年」でスタッフの一員だったテレビ朝日の板橋順二プロデューサーが、今年の年越し番組として「民放版ゆく年くる年」を復活させようと発案。ほかの各局の賛同は得られていないなりが、とりあえず今年はテレビ朝日から「民放版ゆく年くる年」を発信することが決定し、「復活!! ゆく年くる年」として放送されることになったなりね。

「復活!! ゆく年くる年」の司会は笑福亭鶴瓶とロンドンブーツ1号2号。番組の内容をテレビ番組表から抜粋してみると。

「▽民放版ゆく年くる年がここに復活!? ▽お笑い芸人と爆笑カウントダウン!! ▽あの世界的スターが人間の限界に挑戦!? ▽M-1グランプリ優勝者が年越しライブを披露」

といった具合で、番組名こそ「ゆく年くる年」の名前は付いているものの、それほど「ゆく年くる年」っぽくも無いような。ただ、第1回の「民放版ゆく年くる年」のオープニングをCGで再現するなど、随所にかつての「民放版ゆく年くる年」を感じさせてくれる内容になるようなので、懐かしい気分に浸りたい人には良いかもしれないなりね。コ○助もちょっと気になるところ。

ちなみに、各局の年越し番組の状況がどのようになっているのかというと。

・NHK
「ゆく年くる年」(23時45分〜0時30分)
▽愛・地球博会場をキーステーションに全国各地の表情を紹介」

・日本テレビ系
「ナイナイの炎の年越し祈願祭スペシャル・全国の幸せを願って(仮)」(23時15分〜1時)
▽今年も挑戦! 岡村隆史が世の中のモヤモヤを吹き飛ばす!! ▽決死の岡村挑戦のゆくえは…!?

・TBS系
「CDTVスペシャル 年越しプレミアライブ2004−2005」(23時45分〜5時)
▽生放送年越しスペシャルライブ!! ▽アーティストと一緒に2005年へのカウントダウン!! ▽各アーティストがヒット曲を熱唱!!ほか
▽出演者:愛内里菜、aiko、w-inds.、EXILE、Every Little Thing、大塚愛、オレンジレンジ、Gackt、CHEMISTRY、倖田來未、島谷ひとみ、中島美嘉、浜崎あゆみ、一青窈、平原綾香、BoA、ロードオブメジャーほか

・フジテレビ系
「ジャニーズカウントダウン2004−2005(仮)」(23時40分から0時40分)
▽出演者:TOKIO、V6、嵐、KinkiKids、NEWS、関ジャニ8、KAT-TUNほか

・テレビ朝日系
「復活!! ゆく年くる年」(23時30分から1時30分)
▽民放版ゆく年くる年がここに復活!? ▽お笑い芸人と爆笑カウントダウン!! ▽あの世界的スターが人間の限界に挑戦!? ▽M-1グランプリ優勝者が年越しライブを披露

・テレビ東京
「ジルベスターコンサート」(23時30分〜0時45分)
▽ラベルの「ボレロ」でカウントダウン▽大野和士指揮による東京フィルハーモニー交響楽団の演奏▽中村紘子がショパンの名曲を披露ほか

・WOWOW
「生中継! サザンオールスターズ年越しライブ '04〜'05」(23時30分〜3時)
▽4年振りとなるサザンの年越しライブを独占生中継!! 〜神奈川・横浜アリーナ

ザッと見てわかるように、年越しライブ系の番組が多いなりよね。まあコンテンツとしては安直なりが、視聴率がある程度は見込めるし、ファンにとっては嬉しいのは確かなので、そう悪くはないなりか。日本テレビのナイナイの番組は、もう毎年恒例となっているなりね。くだらねぇ、と思いつつも、ついつい見てしまうなり(笑)。しかしこうして見ると、企画的な目新しさを感じるのはテレビ朝日の「復活!! ゆく年くる年」くらいなので、コ○助的には少し注目しておこうと思うなりよ。きっと、今年の年越しはこれを見るような気がしているなり。

ま、テレビ朝日としては復活させる「ゆく年くる年」を今後は各局で制作していくかつてのスタイルに広げていきたいようなりが、その思惑を進めるためには今年の「ゆく年くる年」が成功することが前提となりそうなので、良い番組になることに期待したいものなり。いずれまた、どのチャンネルを見ても同じ番組が放送されている……そんな状況が復活するなりかねぇ。

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