京セラに聞く携帯の「使いやすさ」とは。

2004/12/16 19:54 Written by コ○助

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まだ携帯電話の高機能化がこれほどまでに進む以前から、使いやすさには定評があるメーカーの京セラ。徹底したメニューのナビゲーションの簡易化や大きな文字の表示など、今となっては珍しくない機能の数々をいち早く取り入れてきたメーカーなりが、最近もまたauのCDMA 1X端末「A1403K」やツーカーの「ツーカーS」など、使いやすさにこだわった端末を投入し、「京セラここにあり」という存在感を発揮しているなりね。

特に「ツーカーS」は、ここ数年低迷を続けていたツーカーの加入者数を押し上げているほどヒットしているようで、11月には2002年4月以来の加入者純増に貢献。徹底したシンプルさが高齢者を中心にウケているなりね。こういった使いやすさに対する開発思想について、京セラの開発担当者に聞いたインタビュー記事がインプレスに出ていたなり。興味深い内容だったので、少し見ておくと。

「(A1403Kは)機能的には『誰にでも使いやすく』というユニバーサルデザインのコンセプトに基づき、音声による読み上げ機能を搭載している点が特徴です」
「(A1403Kの開発のスタートは)お年寄りからお子様まで、誰にでも使ってもらえる商品、というところからです」
「(ツーカーSの開発期間は)おおよそ10か月程度です。液晶や機能をどうするかといった仕様面での線引きという点において時間が掛かりました」
「(ツーカーS)ディスプレイが無い分、通常の端末と比較すると確かにコストは安くできます」
「買っていただいたユーザーの方などに対してツーカーさんと共同で再調査を行なっています。この端末を買われた方が次にどういう機能を必要とするのかという点は、考えていかなければならないと思います」

タマゴ型の形状が印象的な「A1403K」は、コ○助も実機を触ったことがあるなりが、そのデザインは可愛いだけでなく、手のひらにフィットするという点でも秀逸なもの。メニュー画面も見やすく、メールなどの音声読み上げ機能も老眼の人などには重宝しそうな機能だと感じたなりよ。もちろん、若い人でも可愛らしさから手に取る人は多いようで、セールス的には好調のようなり。個人的にも結構物欲をそそる端末だったなりが、長渕剛の出演するCMはどうなのかなぁ、と、何度見ても思うなりよ(笑)。あまりに製品イメージとのギャップが。あれが違う売り方だったら、もっと多くのユーザーに訴求できたろうに、と思ってみたり。まあこれは好みの問題かもしれないので、流してもらうとして。

「ツーカーS」は機能を絞り過ぎなくらい絞ったスタイルが好評を博しているわけなりが、そんな中からも「アドレス帳が欲しい」とか「マナーモードはあった方が良い」という、「もう少し機能を」というような意見が出てきているなりね。これは思い切った端末を投入したからこそ見えてくる部分でもあるので、今後のシンプルケータイを作る上でも、「ツーカーS」の投入は大正解だったと言えそうなり。いずれ出てくるであろう「ツーカーS」の改良版は、より良いものにできそうなりからね。

ユーザーの視点に立ちながら、使いやすさを徹底的に研究している京セラの端末。これからもほかのメーカーとはひと味違った工夫を凝らした端末を投入して欲しいものなり。

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