ベッカム夫妻の蝋人形、壊される。

2004/12/15 09:55 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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イギリスにある「マダム・タッソー蝋人形館」と言えば、ロンドンを訪れる観光客に人気のあるスポット。でもウォール真木は実は一度も行った事がないのです。ロンドンに5年も住んでいたくせに(汗)。もちろんその建物の前を通りかかった事も何度となくありますし、いつか入ってみようと思っていたのですが。それが毎回、「まあ今日でなくても、いつでも行けるよな」と油断していて、結局最後まで忘れていた…。

同様の理由で旅行自体もしなかった5年間。スコットランドも、ウェールズ地方も、はたまた海を渡っただけのヨーロッパ各国も、ほとんどどこにも行かずにアメリカに戻ってきてしまいましたよ。かろうじて行ったのがパリとダブリンと、ドイツが何箇所か。ああ、イギリスからならかなり安価でそこらじゅう旅行できたというのになぁ。

…失敗。

話が大分それちゃいましたが「マダム・タッソー蝋人形館」ですよ。ここにクリスマスのディスプレイとして「キリスト降誕」のシーンを展示していたそうなんです。キリスト降誕とはイエス・キリストの誕生の場面。聖母マリアや夫のヨセフに加え、三人の賢者や天使が生まれたばかりのキリストを囲んでいる有名なやつですね。

しかしマダム・タッソーでは、この神聖なシーンがかなりパロディー。なんとマリアとヨセフがベッカム夫妻。三人の賢者がブッシュ大統領にブレア英国首相、そしてエリザベス女王の旦那さんのエジンバラ公。飛び回る天使が、お色気ムンムンのシンガー、カイリー・ミノーグで、その他の配役に俳優のサミュエル・L・ジャクソンやらヒュー・グラントやら…。マリアがビクトリアって、アナタそりゃあないだろうよ。キリスト教徒からは「神聖なイエスの誕生シーンを冒涜する行為」と非難出まくりだったそう。私もキリスト教徒じゃありませんが、今回は彼らに同意します(笑)。

同館も「不快な気持ちを与えるつもりはなく、謝罪する」とコメントしたのですが、「一応ギャグって事で…」と展示は続行。それに怒ったかどうかは知りませんが、先日とうとうこのベッカム夫妻の人形に危害を加える人まで出てしまったそうです。

目撃者によると、人形を押し倒して逃げ去ったのは男性で、この犯人を見付けるために、メディアがこぞって事件を取り上げているそうです。見付かったらもちろん破損の罪で逮捕されちゃうのでしょうが、一部の人たちからはかなりヒーロー視されるんじゃなかろうかと(笑)。

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