大種牡馬ノーザンテーストが死亡。

2004/12/11 18:47 Written by コ○助

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1982年から11年連続リーディングサイヤーに輝き、社台ファームの、そして日本の競馬の礎を築いた偉大な種牡馬のノーザンテーストが、11日に老衰で息を引き取ったなり。2000年に種牡馬を引退してからはのんびりと余生を過ごしていたなりが、ついにお迎えが来てしまったなりね。サラブレッドの平均寿命は20歳前後と言われており、33歳まで生きたノーザンテーストは人間で言えば80歳近いおじいちゃん。死因が老衰ということからも、大往生だったと考えて良さそうなり。

ノーザンテーストは、少しでも競馬をかじったことがある人なら誰でも知っている偉大な種牡馬。日本の競馬界に燦然と輝く足跡を残した名馬なり。現役時代はイギリスとフランスで短距離を中心に通算20戦5勝とそれほど際だった成績を残したわけでは無いなりが、1975年に現在社台ファームの代表を務める吉田照哉氏が購入し、日本で種牡馬としての生活がスタート。距離適正は万能、仕上がりも早く、ほかの血統との相性も抜群と、非常に優秀な産駒を次々と輩出し、「日本の競馬界で最も産駒が賞金を稼ぐ種牡馬」(=リーディングサイヤー)として11年間トップに君臨していたなりね。

最近はまだ十分種牡馬として活躍できる年齢なのに、急逝する馬が多いだけに、ノーザンテーストのように長生きする種牡馬は逆に珍しい感じすらするもの。昨年まで9年連続リーディングサイヤーに輝き、ノーザンテーストのような黄金時代を築きつつあったサンデーサイレンスもすでに他界。サンデーサイレンスはノーザンテーストが持つ記録を次々と塗り替えたなりが、結局寿命ではノーザンテーストには敵わなかったなりよね。「無事是名馬」とはよく言ったものなり。

とにかく、ノーザンテーストのご冥福をお祈りしますなり。

競馬の歴史を彩ってきた、ノーザンテーストの代表的な産駒は次のとおりなり。

・G1馬
アンバーシャダイ(天皇賞・春、有馬記念)
ダイナガリバー(日本ダービー、有馬記念)
ダイナカール(日本オークス)
ギャロップダイナ(天皇賞・秋、安田記念)
アドラーブル(日本オークス)
シャダイアイバー(日本オークス)
シャダイソフィア(桜花賞)

・代表的な重賞馬
アスワン(NHK杯、京成杯)
ダイナアクトレス(毎日王冠、スプリンターズS、京王杯スプリングC)
ダイナシュート(京成杯3歳S、新潟3歳S、七夕賞)
マチカネタンホイザ(目黒記念、アメリカJCC、高松宮杯)
スカーレットブーケ(京都牝馬特別、中山牝馬S、クイーンC)
ノーザンレインボー(中山大障害・春)
ビッグテースト(中山グランドJ)

・代表的な繁殖牝馬
シャダイワーデン(ダイナコスモスの母)
ノーザンフラワー(フラワーパークの母)
ダイナサッシュ(サッカーボーイの母)
ダイナターキン(レッツゴーターキンの母)
フォローバンブー(バンブービギンの母)
ダイナランディング(イクノディクタスの母)
ダイナクラシック(イブキマイカグラの母)
サクラハゴロモ(サクラバクシンオーの母)
サワヤカプリンセス(デュランダルの母)

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