中村紀洋内野手の「本命」、ドジャース入りが消滅か。

2004/12/11 08:03 Written by コ○助

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今オフ、ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指している中村紀洋内野手なりが、具体的な動きが何もないこともあって、まだあまり大きな話題にはなっていないなりよね。まあ中村選手に限らず、今年は全体的にメジャーを目指す日本人選手の動きが鈍い感じ。それだけメジャーから見たら目玉になるような選手がいない、ということの現れなりか。

中村選手が2002年オフにFA権を行使、メッツ移籍が決まりかけていた土壇場で近鉄への残留を決めたのはまだ記憶に新しいところなりが、「たった2年前にメジャー移籍を断念したのに、なんでまたメジャー移籍を訴えられるの?」と不思議に思う人もいるかもしれないなりね。これは、2002年オフに近鉄に残留した際に、「2年後にメジャー移籍を希望した場合には、球団はこれを認める」という変則的な契約を結んでいたためで、近鉄が消滅した今オフに、日本に残る理由がないとの判断から再びメジャーを目指すことになったわけなり。

FA権はすでに行使してしまったため、今回のメジャー移籍にはポスティングシステムを利用することになるなりが、その入札球団の筆頭候補と言われていたのがドジャース。近鉄と業務提携を結んでいたドジャースには、中村選手も春先に「留学」するなど、深い関わりを持った球団なりよ。そのため、日本のスポーツ各紙の報道は一様に「ドジャースで決定的」といった論調だったなりが、ここに来てどうも雲行きが怪しくなってきたようなりね。

スポーツ報知によると、ドジャースには正三塁手に今季両リーグトップの48本塁打を放った主砲のエイドリアン・ベルトレ内野手がいたなりが、ベルトレ選手はFAを申請し、現在はドジャースと再契約交渉中なりね。当初、ベルトレ選手との再契約交渉が決裂した場合には、三塁手として中村選手がドジャースに入団する、というシナリオが想定されていたなりが、ドジャースはFA市場の大物、アストロズのジェフ・ケント内野手と2年総額1,700万ドル(約17億7,000万円)の契約を締結。仮にベルトレ選手との交渉が決裂したとしても、今回アストロズから獲得したケント選手を三塁にコンバートするというなりよ。つまり、中村選手が入り込む枠が無いということなりね。

中村選手自身はドジャースに固執しているわけでは無いので、ほかの球団でも手を挙げる球団があれば問題は無いようなりが、春先のドジャースキャンプに参加した際のオープン戦成績が4打数1安打。今季の日本での成績が105試合に出場、打率.274、19本塁打、66打点と平凡なだけに、実績があるとはいえ決して楽観はできない状況なりよね。ドジャースが移籍先候補から消えた場合、ひょっとするとこのまま手を挙げる球団が現れず、来季はオリックスでプレーしている……ということも、可能性としてはそれほど低くはないかもしれないなり。

現在渡米してトライアウトに臨む中村選手。果たしてメジャー移籍を実現することができるかどうか。これから動きが慌ただしくなるはずなので、ご注目くださいませ。

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