ジョニー・デップの新作「ネバーランド」を観る。

2004/12/06 13:00 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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(このコラムには映画のネタバレが含まれている可能性があります。御注意ください!)

また久しぶりに映画に行ってきました、ウォール真木です。ダンナがおすすめだと言う マーク・フォスター監督の "Finding Neverland"が今回観た作品でした。ディズニーでもおなじみの、今や世界中で愛されている名作「ピーターパン」の生みの親、ジェームス・バリーを描いた作品で、そのジェームス役をジョニー・デップが演じております。

映画を観るまで知らなかったんですが「ピーターパン」って最初は劇場用のお話だったんですねぇ。1904年に発表されたこの戯曲は大成功して、その後1912年に作者自らが小説して刊行したんだそうです。

で "Finding Neverland" では、ジェームスがいかにしてこの名作「ピーターパン」を生み出したのか、と言う秘話を軸にストーリーにが進んでいます。なんでもピーターパンのモデルは実在する少年だったとかで、その少年を含む家族とジェームスとの触れ合いが、じっくりとやわらかい目線で綴られています。映画の中だけでなく、実際にジェームスはこのモデルとなる少年とその兄弟に、ロンドンのケンジントン公園で知り合い、その後交流を続けて彼らの両親無き後も経済的な援助を続けたんだそうです。

少年の母親を演じるのが「タイタニック」のケイト・ウィンスレット。まだ29歳だというのに、4人の男の子の母親役がしっくりしてました。落ち着き出てきたようなぁ、この女優さん。ジョニー・デップももちろん良い演技をしてましたが、私はどっちかと言うと「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロー役にはまってるもんで、こぎれいな格好のジョニーには魅力はあんまり(笑)。

何はともあれ。良くあるハリウッド映画のように、愛の火花が燃え盛るわけでもなく、車や建物が大爆発するようなバイオレンスでもない、ある意味トーンダウンした作品でしたが、最後はじぃんと心に染み入る映画でした。映像もきれいで、特にジェームスが少年たちとウェスタンのカウボーイや、パイレーツといった「ごっこ」遊びをするシーンは、ファンタジーな場面が導入されていて物凄く感動的でしたよ。

ちなみにこの映画は日本語タイトルは「ネバーランド」とのこと。来年1月15日から東宝洋画系劇場で公開だそうです。心にじんわりと暖かいモノが欲しい方は、ぜひぜひご覧になってくださいませ。

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