オリバー・ストーンの「アレキサンダー」に反対運動。

2004/12/04 13:05 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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世界の歴史上の偉人には、同性愛嗜好な人が結構いたんだそうです。このことについては、All Aboutで「同性愛」のカテゴリにてガイドを務める歌川 泰司さんがシリーズのコラムで詳しくエピソードを紹介してくれています。日本の徳川家光から、「白鳥の湖」を作曲したチャイコフスキー、偉大な発明家レオナルド・ダ・ヴィンチにいたるまで、なんとまあこの人まで!と思うような人々がホモセクシュアル、バイセクシュアル、そしてレズビアンだったり…。歴史の教科書じゃ絶対教えてくれなかった事が学べる歌川さんのコラムは、本当に興味深い内容で必読ですわよ、奥さん(笑)。

で、かの古代マケドニアの英雄アレキサンダー大王。彼も実はバイセクシュアルだったというのは定説なんだそうです。このアレキサンダー大王の生涯を描いたオリバー・ストーンの最新作でも、この彼の性的嗜好が「生々しく」描かれているそうで…。主役のコリン・ファレルがそこらへんを熱演しているらしいですよ。ふーん。

ストーンの「アレキサンダー」は、アメリカで先の感謝祭に公開されていますが、残念ながら評判よろしくない。でも内容のスキャンダラスさはかなりメディアでも取り上げられています。そして先日、まだ映画の公開がされていないギリシャでも「アレキサンダー」が問題になったんだそうです。

なんでもギリシャの弁護士グループが映画の同性愛描写は「事実無根」だとして猛反発。なんでも「オリバー・ストーン氏の表現の自由は認めるが、監督が歴史を捻じ曲げているという事実を、観客が知る権利もある。例えばジョン・F・ケネディ元大統領がフットボールのプロ選手だったと言えばそれは虚偽になる、それと同じで、映画配給会社のワーナーも、アレキサンダー大王がゲイだったとは言えん!」と息巻いてます。

しかもまだその映画自体を観ているわけでもないのに、もし自分たちが気に入らないシーンがあったらそのカット、もしくは国内での映画の全面公開禁止を求めていくと強気の姿勢なんだそうです。なんだかなぁ。

話題になればなるほど、映画を観に行こうとする人が増えるような気もしますが(笑)。ギリシャの弁護士団が騒いでも、もしかしたらワーナーとストーン監督の思う壺なのかもしれませんねぇ。

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