2年で1勝、横浜のFA右腕・若田部健一投手が契約更改。

2004/12/04 11:28 Written by コ○助

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そうだったなり。1軍でインパクトのある活躍をしていないのですっかり存在を忘れかけていたなりが、横浜には2002年オフにダイエーからFA宣言し、地元球団の横浜に移籍した若田部投手がいたなりよね。横浜としては3年総額3億円の契約を用意し、三顧の礼を持っての獲得だったなりが、残念ながら若田部投手は期待に応えるだけの活躍を見せていないのが現状。3日に行われた契約更改では、来季は3年契約の最終年ということで年俸に変動はなく、現状維持となる年俸1億1,000万円+出来高払いでサインしたようなり。

若田部投手は駒沢大学から1991年のドラフト1位でダイエーに入団。1年目から先発投手陣の一角として活躍、10勝13敗、防御率4.00の成績で新人王候補となるなりね(受賞したのは13勝を挙げた近鉄の高村祐投手)。その後、シーズンによってかなり成績にムラがあったものの、ダイエー在籍の11シーズンで通算70勝を記録。取得したFA権を行使して2002年オフに横浜へと移籍、ローテーションの柱として期待されたなりが、2003年は0勝、2004年は1勝と全くの期待はずれの成績で、契約最終年の来季は正念場を迎えることになるなりね。

これまでの若田部投手の成績を簡単に振り返っておくと。

1992 ダイエー 27試合10勝13敗0セーブ、防御率4.00
1993 ダイエー 23試合5勝10敗0セーブ、防御率5.08
1994 ダイエー 25試合10勝7敗0セーブ、防御率4.03
1995 ダイエー 9試合1勝6敗0セーブ、防御率4.42
1996 ダイエー 23試合2勝0敗0セーブ、防御率5.16
1997 ダイエー 35試合7勝8敗0セーブ、防御率4.81
1998 ダイエー 7試合0勝0敗0セーブ、防御率7.50
1999 ダイエー 26試合10勝6敗0セーブ、防御率3.29
2000 ダイエー 31試合9勝11敗0セーブ、防御率4.43
2001 ダイエー 22試合6勝4敗0セーブ、防御率4.40
2002 ダイエー 26試合10勝8敗0セーブ、防御率2.99
2003 横  浜 4試合0勝2敗0セーブ、防御率5.57
2004 横  浜 13試合1勝0敗0セーブ、防御率3.79

FA権を行使した年に26試合10勝8敗0セーブ、防御率2.99と生涯最高の成績を残したために横浜も高条件を提示して獲得に動いたわけなりが、1995、1996、1998年のように全く活躍できない年もあったことを考えたら、ややリスクの高い買い物だったということなりか。まあ結果論ではあるなりが、横浜はすでに2億円を無駄にしてしまい、来季もし若田部投手が年俸1億1,000万円に見合うだけの活躍ができなければ、トータルで3億円を捨ててしまうことになるなりね。

FAで移籍した途端に野球ができなくなる&成績が残せなくなる選手。過去にはオリックスから阪神に移籍し、1球も投げないまま引退してしまった山沖之彦投手や、ヤクルトから中日に移籍し、4年総額7億5,000万円の契約ながら中日では1勝も挙げることができなかった川崎憲次郎投手などが記憶に新しいなりが、若田部投手もそんな「不良債権列伝」に加わってしまいそうな流れになっているだけに、来季こそなんとか成績を残せるよう頑張って欲しいものなり。

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