ウソで脳みそフル回転―米研究より判明。

2004/12/02 08:36 Written by コジマ

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ウソをついているとき、本当のことを話しているときよりも脳がより多くの領域を使ってフル回転していることが米テンプル大学の研究で判明し、29日にシカゴで開かれた北米放射線学会で発表されたのだ。「ウソも方便」なんていうけれど、脳の機能的にも“方便”であることが証明されたのだ。

テンプル大学の研究チームは、被験者の9人を、モデルガンを撃たせて「撃っていない」とウソをつくようあらかじめ指示された6人と、ありのままを話すように指示された3人に分け、各被験者の脳を機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置で断層撮影してその働きを調べたのだ。

その結果、それぞれ活性化した部分が異なり、その数はウソつき群が7か所、真実群が4か所で、ウソつき群の反応の伝達が繊細で複雑な脳の経路をたどる、つまりウソをついてるほうが脳がフル回転しているということが判明したのだ。ちょっと被験者が少ないような気もするけど、詐欺は知的犯罪っていうのが科学的に証明されたカタチになったのだ。ウソつきまくってるとどんどん頭良くなってくのかなあ。

まあ、頭が良くなると仮定しても、ヘタな人がウソつくとすぐにバレるし、ウソをどんどん上塗りしていってニッチもサッチもいかなくなってる人なんか見ると、やっぱりウソなんてつくもんじゃないと思っちゃうのだ。ついた人が優しいウソと思っていても、つかれた人にとってはスゴくツラいケースだってあるだろうし。誰も傷つけない本当にいいウソってあるのかなあ。

やっぱり、<ちっぽけなウソついた夜には 自分がとてもちっぽけなヤツ どでかいウソをつきとおすなら それは本当になる>なのだ。男なら、いや、女だって、どうせウソつくなら坂本龍馬のような大風呂敷を広げたいものなのだ。

今回の研究結果によって、新しいウソ発見の方法がみつかるかもしれないとのこと。「人はウソをつくとき右上を見る」というけれど、それは脳の働きにあるのだ。正確な記憶を思い出そうとすると右脳が働くため左上(向かって右上)を見て、ウソをつくときは左脳を使うため右上(向かって左上)を見るそう。これを併せて、訓練次第でごまかせるポリグラフと呼ばれるテレビでよく見るウソ発見器に取って替わる、最強のウソ発見法がみつかるかもしれないのだ。これからウソつく予定の人はご用心。

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