巨人、東京ドーム主催試合の観客数水増し発表を廃止へ。

2004/11/28 10:37 Written by コ○助

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1988年4月7日から巨人が東京ドームで主催試合を行うようになってから、ただの一度も観客数が「55,000人」を割ったことが無いのは有名な話。今年5月に「ナリスペ!」に「東京ドームの満員発表は本当か」という記事を掲載したなりが、どんなに空席が目立っても頑なに「超満員」という発表をし続けて来た巨人に対し、批判的な声が聞かれることも多くなってきたなりよね。正確な観客数は1988年から1994年までが「56,000人」、観客席の改修が施されたあとの1995年から2004年までは「55,000人」で、延べ1,020試合連続で「超満員」と発表され続けているなり。

プロ野球の世界では、観客数の水増し発表はなにも巨人に限った話では無いなりが、巨人の場合には「超満員」であることを人気の裏付けとしているところがあり、日本テレビの中継の際にも「超満員」を連呼することで「巨人は球界の盟主であり、超人気球団である」ということをアピールし続けて来たなりね。ただ、消化試合の対横浜戦などの観客席の閑散とした様子を見れば、「超満員」ではないことは一目瞭然。あまりに不自然な、ただの一度も「55,000人」を割ったことがないという観客数に、疑念を抱かないほうがおかしいというものなり。

最近はJリーグやメジャーリーグが観客数の実数発表をしていることが、余計にプロ野球の観客数水増し発表のいびつさを浮き彫りにしていたなりが、こうした状況を受けて、巨人の桃井恒和球団社長が来季からは水増し発表を廃止することを決断。「(東京)ドームの入場者の問題。5万5000ではなく、もう少し実数に近い現実的な発表ができないかと考えている」「いつまでも慣習に甘んじてはいけない。一時的に、かなり減るかもしれないが、克服していきたい」と、実数発表に踏み切る考えを明らかにしたなりよ。これは……良い決断じゃないなりか(笑)。

シーズン序盤や巨人が好調な時はともかく、不調のままシーズン終盤に差し掛かった時などは、きっと東京ドームの観客数は万単位で減ってくるはず。「観客数の減少→巨人の人気低迷」と受け取られるリスクを冒して水増し発表を止めるのは英断なりよね。明治大学の一場靖弘投手への裏金問題で渡辺恒雄オーナー以下、土井誠球団社長、三山秀昭球団代表が辞任、滝鼻卓雄オーナー、桃井恒和球団社長、清武英利球団代表の新体制になったなりが、このフロント総入れ替えが思わぬ副作用を生んでいるのかもしれないなり。良い方向で球団の改革が進みそうな感じなりね。

巨人の清武球団代表は実数発表について「他球団にも2つ3つは話はしている」と語っており、阪神やダイエーといった人気球団に足並みを揃えるよう打診しているようなりよ。ファンの不信感を晴らしてくれるような、こういった誠実な改革は好感が持てるもの。透明性を高めることで、ファンの信頼、信用を掴めるような改革は大歓迎なりよね。ほかの球団も巨人と同様、実数発表に踏み切って欲しいものなり。

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