米大リーグの放送を見てていつもうらやましくなるのが、観客と選手との距離感。ネットがなく低く設置されている観客席は、選手と同じ目線になれたり、時には選手が追っているファールフライをお客さんが手を伸ばして取っちゃったり、“身近な観戦”は日本の野球ファンにとって羨望の的だったのだ。そんな“メジャー級”の席を東京ドームが来季から設置することが発表されたのだ。

新設席「フィールドシート」（仮称）は、一、三塁の外野寄りにあるカメラ席横の上下2段に114席ずつ、計228席設置されるのだ。売りはもちろん、ネットを設けずに選手と同じ目線で観戦できること。迫力の観戦が期待できるのだ。この席は取り外し可能で、他のイベント時は通常のスタンドに戻せるのだそう。

また東京ドームは、メインスコアボードとカラーボードの2つに分かれているオーロラビジョンを一体化させ、縦7メートル、横34メートルの巨大画面を出現させるそうなのだ。発光ダイオードを使った国内最高の解像度、様々な表示が可能になるとのこと。うーん、さすが“球界の盟主”のフランチャイズ球場、球場機能も球界を牽引しているのだ。

巨人側は、視聴率低下やかげりが出てきた巨人人気の歯止めとすべく導入したようだけど、こういう試みは、野球ファンとして大歓迎なのだ。「練習を終えた選手たちと直接触れ合うチャンスも」なんて売り口上にやられちゃう。チケットの入手困難が予想されるけど、生まれ変わる東京ドーム、来季の楽しみがまたひとつ増えたのだ。

ちなみに、まだ仮称の新設席「フィールドシート」の正式名称も募集するそうなので、ここはひとつ、夢の席の名付け親になってみては？　募集要項は以下のとおり。

はがきにシート名、住所、氏名、年齢、電話番号を記入して、〒112-8575　東京都文京区後楽1-3-61　東京ドーム　ドーム部まで。締め切りは12月3日で、消印有効。採用されたシート名は12月中に発表。採用者は2005年開幕戦の同シートにペアで1組招待される（採用者複数の場合は抽選）。問い合わせはTEL03-5800-9999　東京ドーム広報グループまで。（YOLより抜粋）