最近はプロ野球の楽天イーグルスの大型補強に関する話題が多い楽天なりが、新外国人選手イルハン・マンスズ選手（すでに退団）を獲得して大きな話題となったように、サッカーのヴィッセル神戸も大型補強では負けていないなりよね。まあイルハン選手は金をドブに捨てただけで終わってしまったなりが。そんな失敗があっても、楽天の三木谷浩史社長は「チームを強くするためなら補強費を惜しまない」とかねてから公言しており、この姿勢は野球にもサッカーにも共通しているなりね。

今年のヴィッセル神戸は第1ステージから低迷が続き、9月26日のジュビロ磐田戦のあとにイワン・ハシェック監督を更迭。育成普及部長の加藤寛氏と松山博明コーチによる暫定的な体制が敷かれたなりが、来年は違う体制で臨むことが明らかにされていたなり。当初、アテネ五輪代表監督の山本昌邦氏に熱烈なオファーを出していたなりが、辞退されてしまったため、狙いをトルシエ氏に定めて監督就任を要請していたなりね。

トルシエ氏は現在、モロッコ代表のアドバイザーを務めているようなりが、かねてからJリーグのクラブでの監督には色気を見せていたため、ヴィッセル神戸の監督就任要請を快諾。一部スポーツ紙の報道では日本代表監督時代と同じ年俸100万ユーロ（約1億3,500万円）での契約だと思われていたなりが、スポーツ報知によれば、実際の年俸はその5倍の500万ユーロ（約6億7,500万円）だというなり。ちなみに各クラブの監督の年俸を簡単に見ておくと。

7,500万円　岡田武史監督（横浜Fマリノス）　
7,000万円　トニーニョ・セレーゾ監督（鹿島アントラーズ）
6,000万円　ネルシーニョ・バプティスタ・ジュニオール監督（名古屋グランパス）
6,000万円　西野朗監督（ガンバ大阪）
5,000万円　ギド・ブッフバルト監督（浦和レッズ）
5,000万円　山本昌邦監督（ジュビロ磐田）
5,000万円　イビチャ・オシム監督（ジェフ市原）
5,000万円　原博実監督（FC東京）
4,000万円　ハン・ベルガー監督（大分トリニータ）
4,000万円　オズワルド・セザール・アルディレス監督（東京ヴェルディ）
2,500万円　反町康治監督（アルビレックス新潟）
2,000万円　小野剛監督（サンフレッチェ広島）
（※判明分のみ。基本的には2004年の契約内容）

これだけ見ても、いかにトルシエ氏が厚遇を受けて監督に就任するのかがうかがえるなり。ヴィッセル神戸では監督だけでなく、GM的な権限も与えるようで、選手の編成にも大きな力を持つのだとか。そのため、日本代表監督時代の「教え子」たちをヴィッセル神戸に呼び寄せる計画もあるようなりよ。すでに楢崎正剛選手（名古屋グランパス）、宮本恒靖選手（ガンバ大阪）、戸田和幸選手（清水エスパルス）、森岡隆三選手（同）、市川大祐選手（同）らの名前も挙がっているというなり。もちろん、すべての選手を獲得するのは現実的では無いなりが、プチトルシエジャパンをヴィッセル神戸で再現しようという楽天の試みは、ある意味面白そうではあるなりか。

低迷続くヴィッセル神戸なりが、観客動員は徐々に伸びてきているように、地元での人気は高まっている様子。積極的な補強でチームが強くなって、来年はさらに飛躍できると良いなりね。トルシエ氏が再びどのような采配を見せてくれるのかにも注目しておきたいところなり。