イルカの群れ、「ジョーズ」から人を守る。

2004/11/24 08:35 Written by コジマ

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イルカはその愛くるしい外見や人懐っこい行動から、かわいらしいイメージが浮かびがち。そんなイルカが、サメから人を守ったという話が飛び込んできたのだ。

ニュージーランドの北島北部、ワンガレーというところの近くにある海岸で、ライフセーバーのボブ・ハウズさんが娘たち3人と海水浴を楽しんでいた。するとイルカの群れが一行を取り囲み、4人を1か所に集めるようにぐるぐると泳ぎだしたのだ。

「おうワレぇ、エエオンナ連れとるやんけ」
「兄ちゃん、ちょっと電車賃貸してえな」
なんてワケないけど、群れに取り囲まれてぐるぐる自分たちの周りを泳がれたら、いかに可愛いイルカといえど「ず、ずみまぜ〜ん、財布は浜に置いてきちゃったんですぅ」と泣きながらあやまっちゃいそうなのだ。けれど、そこはライフセーバーのハウズさん。まったく動じなかった様子。

それでも、「ちょっとおかしいな」と思ったハウズさんが群れから離れようとすると、2頭の大きなイルカが押し戻した。その瞬間、世界最大の肉食魚・ホオジロザメが、たった2メートルの距離にまで近づいていたのを発見したのだ。

イルカの群れなんて目じゃない恐怖、あの映画「ジョーズ」で有名なホオジロザメなのだ。体長は3メートルということで、ジョーズにしてはそれほど大きくはないけど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションでジョーズが現れるたびに「ふんがあああ!」と「怪物くん」のフランケンのように悶絶していたぼくなら、その場で卒倒していたに違いないのだ。あの顔、あの口が恐ろしい…。

その後、40分間もイルカの群れに守られた一行は、無事に海岸までたどり着いたとのこと。イルカは自分や子供を守るためにサメを攻撃することがあるそうだけど、人間まで守ってくれるなんて、イルカに対するイメージが少し変わるとともにいっそうの親しみがわいてきたのだ。うーん、今度の休みは品川水族館にイルカショーでも観に行こうかなあ。

それにしても、サメに襲われようとぼくは40分間も泳げないのだ。

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