29歳、はじめての↑THE HIGH-LOWS↓ライブ。

2004/11/21 10:18 Written by コジマ

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11月21日の「ベストショット」にもあるように、19日の金曜に府中の森芸術劇場・どりーむホールで行われたハイロウズのコンサート「The★MUSTANG 04-05」に行ってきたのだ。ハイロウズを好きになって約6年、ブルーハーツを好きになって10と5年、29歳にして初めてのライブは、ほとんど覚えてないほど感動と興奮が味わえたのだ。

「こんばんは、ザ・ハイロウズでーす」
ヒロト独特の口調が聞こえたとき、ぼくと友達はグッズ売り場でTシャツなどを買っていた。間髪置かず、1曲目「ゴーン」の演奏が始まる。「帰りは混むから」っていう理由でセコセコと買っていたんだけど、ノッケからつまづいてしまったのだ。なかに入ると、既に会場は盛り上がっていた。チケットを取るのが遅れて2階席だったのだけれど、そこは狭い府中の森芸術劇場、ハイロウズとの距離はそれほど感じなかったのだ。「やべえ、動いてるぞ、生ヒロトの生声に生ダンスだ! うお、ヘンな生き物みたいだ! もう40過ぎてんだぞ! おお、生マーシーもいるぞ! 生ハイロウズだ! ハイロウズ生だ! ぐひゃあ、すげえ! ヤベえ! スゴすぎるぅぅ!I」と、年齢を忘れるほど興奮しすぎて卒倒しそうになったのだ。

ハイロウズとは、元ブルーハーツのボーカル・甲本ヒロトとギター・真島昌利を中心に、ブルーハーツ時代から交流のあった調先人(ベース)、大島賢治(ドラム)、白井幹夫(キーボード、昨年脱退)で構成されている、ロック、ブルースを基本としたジャンル分け不能(オルタナティブとかいうのに属するそう)のバンドなのだ(ちなみに、ヒロト曰く「ロックじゃなくてロックンロール!」だそう)。どうもぼくは不精なもので、他人に「チケット取ったから行こうよ」と誘われない限り、自分からチケットを取るなんてしたことがなかったのだ。もちろんハイロウズの場合も例にもれず、「行きたいから誰かチケット取ってくんねーかなあ」なんて状態が毎年続いていた。そこへ、9月に発売された8枚目のアルバム「Do!! The★MUSTANG」を聴いた瞬間、「ヤバい、ライブに行かなくっちゃ」と思い立ったのだ。いやあ、このアルバム最高なのだ。

さて、当日のセットリストは、

  1 ゴーン
  2 砂鉄
  3 スパイダー・ホップ
  4 アネモネ男爵
  5 月光陽光
  6 千年メダル
  7 即死
  8 いかすぜOK
  ―MC―
  9 64,928―キャサディ・キャサディ―
 10 荒野はるかに
 11 ズートロ
 12 Too Late To Die
 13 ロッキンチェアー
 14 不死身のエレキマン
 15 ミサイルマン
 16 相談天国
 17 真夜中レーザーガン

で、アンコールが、

 18 スーパーソニックジェットボーイ
 19 青春
 20 ハスキー(欲望という名の戦車)

たっぷりの20曲(ニューアルバム6曲+シングルCW1曲)。そして、圧倒的なパワー。40過ぎてるのにエネルギーの固まりだったのだ。こんなオッサンになりてえなあ。いやあ、もうね、動くメンバーが見られただけでも感動したのに、ハイロウズの曲で1、2を争うほど好きな「即死」と「不死身のエレキマン」が聴けたときには失禁寸前だったのだ(笑)。両曲とも歌詞がいい。「即死」は、

入院したくない 病気で死にたくない ベッドで死にたくない
即死で頼むぜ
振り返りたくない 考えたくもない 涙はいらない
即死で頼むぜ
おごそかはイヤだ くだらないほうがいい 笑えりゃなおいい
即死で頼むぜ

という、ぼくの信念と響き合う詞。「不死身のエレキマン」は、

大人になったら セミは飛ぶんだぜ
子供のままでいるんなら 死ぬまで暗い土の中
自分が自分の世界の主人公になりたかった
子供の頃から憧れてたものに
なれなかったんなら 大人のフリすんな

と手厳しい、でも奮い立たせる詞なのだ。「不死身の〜」は、ブルーハーツとの違いを詞で実感した曲でもあるのだ。

そして、ヒロトがMCで語った、
「好きなものが同じ人とは、たとえ約束をしなくてもきっと会えます。あんまり好きじゃない人でも、よく会う人とはきっと好きなものが一緒なんだよ」
に感動、感動、ただ感動。ヒロトの口調は独特のたどたどしさと温かさを持っているのだ。

そんな大興奮さめやらぬ帰り道、会社から電話が。
「コジマくん、明日入るって予定だった原稿が今日入ることになったから、10時半くらいまでには戻ってきて」
おいおいおい、冗談じゃないよ。余韻に浸る間もなく、一気に現実へと引き戻されたのだ。悔しいので、友達と一杯引っかけてから会社に戻っちゃったのである(このとき入った東府中の「一八」という焼き鳥屋さんがとんでもなくうまかった)。そして結局、朝まで仕事が終わらなかったのだ。感動の余韻を返して!!

ああ、だらだらと長ったらしく、しかもハイロウズを知らない人には退屈な話題で申し訳ありませんでした。さあて、1月の神奈川県民ホールも行くのだ! 今度は1階なのだ!

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