初のHDD内蔵PDA「シャープ SL-C3000」レビュー。

2004/11/13 09:41 Written by コ○助

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10月にシャープから発表された、1インチの4GB HDDを搭載した新型ザウルス「SL-C3000」。PDAとしては初めてHDDを内蔵した製品として話題となっているなりが、この「SL-C3000」が11月10日から出荷が始まったなりね。事前の情報では店頭予想価格は8万円前後になると見られていたなりが、価格.comでは6万円台で販売している店もゾロゾロ。8万円を超える店はなく、ほぼ6万円台後半〜7万円台前半で推移しているようなり。8万円近いなら「ノートパソコンを買ったほうが……」とも思ったなりが、6万円台ならPDAとして許容範囲の価格帯と言えそうなりね。

簡単に「SL-C3000」のスペックを振り返っておくと。

・1インチの4GB HDDを搭載
・液晶は640×480ピクセル、3.7型6万5536色表示透過型システム液晶
・バッテリ駆動時間は約7時間
・SDカードスロットとType IIのCFカードスロットを搭載
・USBポート、IrDAの赤外線通信ポート搭載
・「広辞苑」と「ジーニアス英和・和英辞典」を収録
・MP3、WMAの音楽データ、MPEG-4の動画再生に対応

HDDを搭載すると、通常はバッテリ駆動時間が落ちるものなりが、前モデルが約8時間30分だったのに対し、「SL-C3000」は約7時間を確保。スペックアップしたのに、よく頑張ったといった感じなり。

「SL-C3000」は、HDDの搭載によって容量当たりの単価が高いフラッシュメモリや外部メモリに依存しなくて済むのは大きなメリット。まあ最近は1GBのSDカードが1万円もしない価格で買える時代になってきたので微妙なメリットと言えなくも無いなりが、実際、HDDを搭載した点はどうなのよ、という素朴な疑問に答えてくれるレビュー記事が、インプレスに掲載されているなり。

「HDDを内蔵しているため、SDカードをプログラムなどの記憶領域として使う必要がなくなり、よりデータ交換用としての役割が強くなった」
「フラッシュメモリは、16MBと従来機種よりも小さくなっているが、これはシステム起動に必要な部分のみとし、残りを内蔵HDD上に置いているからである」
「HDDを内蔵することで、重量サイズが大きくなる、電池寿命短くなる、あるいは処理速度などが犠牲になることが心配だったが、SL-C3000は、ほとんど従来機並の性能を維持している」

最初に挙げている点、これが「SL-C3000」の最大のメリットと言えそうなりね。要はこれまでSDカードやCFカードは記憶領域(ソフトのインストールやデータのバックアップ領域)としても使う必要があったため、カード交換の自由を制限せざるを得ない状況が生まれることがあったなりが、HDD搭載によって余計なことを考えずに自由にカードを利用することができる、と。そのため、データ交換のためにサクサクッと抜き差ししたり、無線LANカードやPHSカードの入れ替えなども柔軟にできるようになった、ということなりね。なるほど、それは確かに便利になっているかも。

デメリットらしいデメリットもなく、「SL-C3000」の評価は上々な様子。ネット上の評判もそれほど悪くは無いようなので、価格がもう少し下がってきたら名機と呼ばれるPDAになるかもしれないなりね。と、そこまで言うのはまだ時期尚早なりか(笑)。まあ、とりあえず実機を触ってみたいなりね。コ○助も近々触りに行ってみるとするなり。

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