ドラフト指名を待つ東大史上最強右腕とは。

2004/11/12 17:49 Written by コ○助

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今年9月の東京六大学野球秋季リーグの開幕戦。東京大学vs.明治大学の試合で神宮球場を湧かした一人の投手がいるなり。東京大学4年の松家卓弘投手。頭脳集団の東京大学が東京六大学の中で突出して野球が弱いのはご存知かと思うなりが、明治大学に勝ったのは2000年の春季リーグ以来9季ぶり、完封勝利となると1967年の秋季リーグ以来74季ぶりという快挙だったなりね。

松家投手は184センチの長身から投げる最速146キロの速球に加え、縦に大きく割れるカーブとキレのあるチェンジアップが武器の本格派。「東大史上最強右腕」との呼び声高い投手なり。高校時代は四国の高松高校のエースとして活躍していたなりが、常に四国大会止まりで甲子園への出場経験はなし。東京大学入学後は2年生のときに公式戦デビューして注目を集めたものの、3年生のときには肩を故障して1年間を棒に振っていたため、改めて注目を集めたのは4年生となった今春頃からのことなりね。

プロのスカウトからの評価は一様に高く、横浜の荒井信久スカウト部長は「高校時代からマークしている。ボールの角度は素晴らしいものがある」、巨人の中村和久スカウトは「ボールのキレがいい。直球のスピードが常時140キロを超えれば、面白い」と、東大生のプロ野球選手という話題性ではなく、実力の面をしっかりと評価しているなりね。

松家投手自身はプロに進む決意を固めているようなりが、仮にドラフトに指名されなければ野球をスパッと辞める覚悟だというなり。現時点では、横浜が指名に動く可能性が濃厚と言われており、ほかにも日本ハムやロッテが関心を持っているようなのでプロ入りする可能性は高いなりが、まあこればかりは蓋を開けてみないと分からないなりからね。過去にも「指名確実」と言われた選手が、実際には指名されなかったというケースはたくさんあるので、まだ楽観はできなそうなりか。

ちなみに、東京大学出身のプロ野球選手は過去に4人。どのような選手がいたのかを簡単にまとめてみると。

1965年入団 新治伸治投手(大洋) 通算9勝
1966年入団 井出峻投手(中日) 通算1勝
1991年入団 小林至投手(ロッテ) 一軍登板なし
1999年入団 遠藤良平投手(日本ハム) 一軍登板なし

いずれも投手なりが、新治投手以外は活躍したとは言い難いのが現状。これはどの投手も球速がなく、プロでやるには初めから厳しい条件だったからと言えそうなりが、そういう意味では最速146キロを投げ込んだことがある松家投手には可能性が感じられるなりよね。まあプロは球速があれば良い、というわけでは無いなりが、素材としては良いモノを持っているのは確かなのではないかと。

スポーツナビにドラフトを前にした松家投手が心境を語ったインタビュー記事が出ているので、ちょっと触れておくなりね。

「プロ野球はあこがれの世界ではなくなってますね。就職先のひとつ? そうですね」
「社会人で野球をやる気はないです。中学時代から野球を取るか、勉強を取るかの問題が先送りになっているので、それを片付けようと思って、プロからの指名がなかったら野球は終わりです」
「大学時代はまったく不満足ですね。初勝利も遅すぎたし……。もっと投げたかったですね」

運命のドラフト会議は17日。松家投手が指名されるかどうかにも、ぜひご注目くださいなり。

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