プロ野球、自由獲得枠で13選手が入団。

2004/11/11 05:17 Written by コジマ

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今年もドラフト会議を前に、自由獲得枠での入団選手が決定した。目玉選手の1人、東北高校のダルビッシュ有投手は高校生なのでこの制度が適用されないけど、シダックスの野間口貴彦投手や明治大学の一場靖弘投手ら13人がプロの門をたたいたのだ。

自由獲得枠を使ったのはロッテ、オリックス、楽天、中日、ヤクルト、巨人、阪神、横浜の8球団。今年は“一場騒動”などで自由獲得枠の行使が控えられるのかと思いきや、渦中の阪神、巨人、横浜などが2枠を使うなど、2002年(12選手)や昨年(11選手)を上回る13選手が契約したのだ。各球団の獲得選手は以下の通り。

 [ロッテ]
   久保康友投手(24、松下電器)右投げ右打ち
   手嶌 智投手(22、新日本石油)右投げ右打ち

 [オリックス]
   金子千尋投手(21、トヨタ自動車)右投げ左打ち

 [楽天]
   一場靖弘投手(22、明治大学)右投げ右打ち

 [中日]
   樋口龍美投手(28、JR九州)左投げ左打ち

 [ヤクルト]
   田中浩康内野手(22、早稲田大学)右投げ右打ち
   松岡健一投手(22、九州東海大学)右投げ右打ち

 [巨人]
   野間口貴彦投手(21、シダックス)右投げ右打ち
   三木 均投手(22、八戸大学)右投げ右打ち

 [阪神]
   岡崎太一捕手(21、松下電器)右投げ右打ち
   能見篤史投手(25、大阪ガス)左投げ左打ち

 [横浜]
   那須野巧投手(22、トヨタ自動車)左投げ左打ち
   染田賢作投手(22、同志社大学)右投げ右打ち

こうして見ると、今年は社会人が圧倒的に多い。社会人野球のレベルが高まっているのか、はたまた大学野球が今年は不作だったのか、それはシーズンが始まるまで分からないのだ。それにしても投手ばっかだなあ。

一場、野間口両投手はいうまでもないけど、注目選手は横浜の「東都リーグ優勝&MVP投手」那須野投手と「関西学生リーグ完全試合」の染田投手、「松阪世代最後の大物」といわれるロッテの久保投手挙げられる。また、自由枠史上最高齢の28歳で入団した一児の父、中日の樋口投手からも目が離せない。

自由枠5連敗の阪神はというと、岡崎捕手はアマチュアNo1の強肩で、捕球してから二塁への送球時間が1.8秒。どのくらいスゴイのかというと、ヤクルト・古田敦也捕手が平均して1.9秒、全盛期の中日・谷繁元信捕手が1.7秒台というから、伸び悩んでる控え捕手陣を飛び越えて、「ポスト矢野」の最右翼になるかも。

当初はドラフト4巡目の予定だった能見投手も、高校時代は井川慶投手、川口知哉投手(元オリックス)とともに「高校左腕三羽ガラス」と呼ばれ、広島が1位指名を検討していたという逸材。25歳という年齢だけに、即戦力として期待されているのだ。

自由枠2つを使った阪神は4巡目からの参加だけど、ドラフト会議では春夏の甲子園で計5本塁打の長距離砲・済美高校の鵜久森淳志外野手、東海大の怪力スラッガー・大松尚逸外野手、日本新薬の151キロ右腕・橋本健太郎投手らの獲得を検討している。どうかうまくいきますように。

現在のドラフト制度に言いたいことはたくさんあるけど、入団が決まった13人には是非とも頑張ってほしい。このなかから1人でも多くのスターが育ち、球界を支える大選手になることを祈るのだ。

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