阪神の久万俊二郎オーナー、清原和博内野手獲得を示唆。

2004/11/09 07:16 Written by コ○助

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またまた、そんなことを……。と、阪神ファンのコ○助も思わずそう言いたくなるようなニュースなりが、阪神の久万オーナーが、来季の去就について注目が集まる清原選手の獲得について気になる発言をしているなりよ。清原選手は8日に行われた巨人の清武英利球団代表との会談後に、「それ(=移籍)も含めて考えたい」と退団の可能性も否定しないコメントを出しているだけに、ひょっとしたらひょっとする……なんてことが(笑)。

スポーツ各紙によると、清原選手が退団も検討しているという報道を受けて、久万オーナーが「力があるという前提なら、ウチが獲りにいってもいいんじゃないですか」と語り、オーナー自身は獲得に前向きな姿勢であることを明らかにした、というなりよ。「力があるという前提」という条件が果たしてどの程度の力を指しているのかは定かでは無いなりが、今季の不振はケガとロベルト・ペタジーニ内野手との併用策、堀内監督の起用法への不満などさまざまな要因が重なってのことなので、移籍によってすべてが解消されるのであれば、昨年くらいの成績(114試合、打率.290、26本塁打、68打点)は残せそうな気はするなりが……

もともと、阪神には清原選手に執着してきた歴史があるなり。「甲子園のヒーロー」であり、地元出身の選手でもある清原選手を獲得するべく、表立って獲得に動いたのは過去に2回。1985年のドラフトでは1位で指名するもクジで敗れ、1996年に西武からFA宣言した際には吉田義男監督から、かの有名な「縦じまのユニホームを横じまに変える」という迷言も飛び出したなりが、この時も巨人との争奪戦に敗退。そして今回が巡ってきたのが三度目のチャンスということになるなりね。久万オーナーは1984年に阪神の球団オーナーとなり、今年限りでの辞任が決定しているなりが、清原選手に始まり、清原選手に終わる、といったシナリオを自ら用意しているのかもしれないなり(笑)。

現場の岡田監督は今オフの補強ポイントを「右の強打者」としており、清原選手はその条件にピッタリ……と、いかにも岡田監督も好みそうな人選ではあるなりが、清原選手を獲得するような流れになるのであれば、なぜ同じ「右の強打者」のジョージ・アリアス内野手を解雇したのか、という話が必然的に出てくることになると思うなりよ。まあアリアス選手は岡田監督との間に確執があったと言われているので、どの道、来季残留する望みは無かったようなりが。

また、阪神の内野陣は選手が過密状態。清原選手が来たら自動的に一塁のポジションを与えられることになるなりが、二塁・藤本、遊撃・鳥谷、三塁・今岡が決定している阪神にとって、一塁は最激戦区のため、関本、片岡、新外国人など、強打者とポジションを奪い合うことになるなりね。場合によってはここに桧山も加わる可能性も。それでは結局清原選手の起用法は巨人時代と何ら変わらないし、阪神にとっても扱いにくい選手が増えるだけで、何のメリットも無さそうな気がするなり。

FA宣言をした8年前ならいざ知らず、今のチーム事情の中で清原選手獲得に動くというのは無謀なこと。ファンからもそっぽを向かれることになりかねないだけに、慎重に事を進めて欲しいなりね。あぁ、でも報道陣から「清原選手は欲しいですか?」という質問をされた岡田監督が、いつもの調子で「そらそうよ」とか言いそうな絵が目に浮かんで来たなり……。

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