「PHSの優位性を打ち出す」DDIポケットの今後の展開。

2004/11/04 19:47 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


10月14日に、来年2月から社名を「ウィルコム」に変更すると発表して以来、いろいろな媒体でDDIポケットの関係者に対するインタビュー記事が出ているなりよね。それだけ業界でも注目されているということだし、ユーザーからの期待も高いということなりが、今回はITmediaに超ロングインタビューが出ていたのでご紹介しておくなりね。最近、登場回数が多い、経営企画本部長の喜久川政樹氏に対するインタビュー記事なり。

まず、古くからのユーザーが特に注目している、音声通話はどうなっていくのか、という話。DDIポケットはここ数年、データ通信サービスの「AirH"」に力を入れるあまり、音声通話に関しては二の次になっていた感があるなりが、そもそもPHSは携帯電話よりも圧倒的にクリアな音質が高く評価されていたなりよね。コ○助も現在9年目に突入した回線を、最初の4年間くらいは音声通話メインで利用していたのでその良さは重々承知しているなりが、KDDIグループから外れて新体制になることで、音声通話をどうしていくのかということに触れているなりよ。

「今後は音声通話にも力を入れていきます。これまでノンコア事業として、投資も控えていたわけですが、今後は責任をもって、PHSならではの優位性を生かして拡大していきたいですね」
「音声端末だけの話ではないですが、ユーザビリティを重視していきます。デザイン重視も大きな課題です」
「(端末メーカーは)増やしていきたいです。しかしそれには、1種類の端末が20〜30万台売れるような市場を作っていかないと、メーカー側も参入しにくいですから」

と、これまでいくつかのインタビュー記事でも同様の回答をしていたなりが、音声通話は今後「AirH"」に続く、ちゃんとした柱として事業展開していく方針なりね。そして新端末の投入ペースも短くなるよう検討されているようだし、音声通話を利用しているユーザーにとっては嬉しい流れになってきたなり。

端末メーカーはほんと、増えて欲しいなりねぇ。かつて京セラ、三洋電機、松下電器産業、東芝、ケンウッド、カシオ計算機、日本ビクター、三菱電機、バンダイ、アイワなどのメーカーが参入していた時期を目の当たりにしてきているだけに、「夢をもう一度」では無いなりが、あの頃の次々と新しい端末が出るワクワク感を、ぜひもう一度実現して欲しいなりよ。これは切に願うなり。

ほかに気になった点を見ておくと。

「(音声通話定額制は)実際にはいろんなところと相互接続しているので、完全な定額制というのは難しいでしょう」
「端末のリリースなども含め、音声通話(の強化)は一朝一夕でできるものではないので、じっくり取り組まなくてはと思っています」

音声通話復権への道は長期計画になっていきそうなりが、いつか振り返ったときに「あの頃は底だったなぁ」と笑いながら語れるような、そんな時が来るよう、「ウィルコム」には頑張って欲しいものなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.