新規参入決定の楽天、戦力補強の動向は。

2004/11/03 11:37 Written by コ○助

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全会一致でプロ野球への参入が決定し、50年ぶりに誕生した新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」なりが、現在の選手数はゼロ。他球団は秋季キャンプで既存選手を鍛え、新たな戦力を補強するドラフトの準備も万端といった状況なりが、楽天は両面において完全に出遅れているなりよね。そのため今後は戦力補強が課題となるなりが、いくつか戦力補強の動向についての予測が出ているので見ておくことにするなり。

まず、楽天の母体となるのは近鉄とオリックスの合併新球団から漏れる選手。まだ現時点では合併新球団がプロテクトする25選手が判明していないなりが、伝わってくる情報だと往年の緩急が戻ってきた感のある川尻哲郎投手(今季成績は4勝9敗、防御率4.25)やベテランの的山哲也捕手(同打率.221、2本塁打、11打点)、今季は不振ながらセットアッパーとして活躍する岡本晃投手(同0勝0敗0セーブ、防御率9.00)などがプロテクトから漏れると見られており、環境が変わればまだまだやれそうな中堅からベテラン選手が楽天に集うことになりそうなりよ。

外国人選手には、日本での実績がある選手を中心にリストアップ。阪神を解雇されたジョージ・アリアス内野手や、昨年まで3年連続3割をマークした実績を持ちながら今オフ解雇されたダイエーのペドロ・バルデス外野手が候補に挙がっているようなり。アリアス選手は年俸次第、といった感じがするなりが、仮にアリアス&バルデスの両選手が楽天入りしたら強力な戦力になりそうなりよね。

ドラフトでは、金銭授受問題で指名球団が宙に浮いている明治大学の一場靖弘投手に猛アタック。正式参入が決定した直後に広野功編成部長が明治大学の野球部を訪問し、正式に獲得の意向を表明したなりね。一場投手も「一からやれるという意味では面白そうです」と楽天に興味を示していることから、「楽天・一場」誕生の可能性は十分。自由獲得枠制度がなければ数球団がクジで競合することは確実の、今年のドラフト対象選手の中では最上位に評価される大型右腕を楽天は一年目から獲得できそうな流れとなっているなりね。ちょっと羨ましい……。あとは地元の東北高校のダルビッシュ有投手も候補に挙げているようなりが、こちらは日本ハムが一本釣りするとの見方が強くなっているので、一場投手との両獲りは難しいかもしれないなりね。

ほかにも横浜の中村武志捕手が楽天に移籍する方向で話が進んでいるようで、中日と横浜で活躍したベテラン捕手を労せず手にすることができそうなりよ。また、近鉄とオリックスの合併新球団はプロテクトにかける意向ながら、プロテクト入りを拒否している近鉄の礒部公一外野手と岩隈久志投手の動向も気になるところ。特に岩隈投手は義父の広橋公寿氏が楽天の守備・走塁コーチに就任したため、かなり本気で楽天への移籍を考えているとも言われているだけに、今季15勝をマークした若きエースが楽天入り……という可能性も。もちろん、合併新球団は絶対に手放さないという姿勢なりが、どういった着地を見せるのか目が離せないところなり。

こうして見ていくと、ゼロから選手をかき集める割には結構魅力的な球団ができそうな感じがするなりが、楽天の補強費は基本的には5億円程度のようで、上積みをしたとしても10億円弱のようなりよ。そうなると、名前を挙げた選手以外にFA権を行使した選手を獲得するのはちょっと厳しいかもしれないなりね。でも、せっかく決まった新規参入球団。少しでも強力な戦力を補強して、1年目から他球団と互角に戦って欲しいものなり。

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