引退から25年、広島が外木場義郎氏を自由契約。

2004/11/02 13:21 Written by コ○助

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11月1日付けのセ・リーグ自由契約者の公示を見ていたら「外木場義郎」の名前があったので「あれ? なぜ外木場投手が?」と思っていたなりよ。外木場投手といえば、コ○助が物心付く前にすでに引退していた広島の大投手。それがなぜ25年の時を経て自由契約になったのか、と。あまり見たことがないケースだったので誤植かとも思ったなりが、どうやらちゃんとした理由があったようなり。

その前に、外木場投手と言われてもピンと来ない人が多いかもしれないので、簡単にその経歴に触れておくなりね。外木場投手は1965年から1979年までの15年間、広島一筋でプレーをしていた大エース。通算成績は131勝138敗3セーブ、防御率2.88と、名球会に入るような「200勝投手」には及ばないなりが、3度もノーヒットノーランを達成したという、伝説的な投手なり。ちなみに、長い球史においてノーヒットノーランを3度達成したのは巨人の沢村栄治投手と外木場投手の2人しかいないというあたりにも、外木場投手の凄さが感じられるのではないかと。6年連続でオールスターにも出場している、人気のある選手だったなりね。

現役引退後は広島やオリックスのコーチ、解説者などをしていたなりが、11月1日付けで設立された「プロ育成野球専門学院・広島校」の投手コーチに就任することが決定したなりよ。ようやく話が自由契約のところに戻るなりが、外木場氏は現役を引退した際に「任意引退」扱いとなっており、アマチュア選手の指導に当たるには「自由契約」の身分にならないと障害があることから、今回引退から25年後に自由契約になるという、珍しい現象が起きたわけなり。

ちなみに、「プロ育成野球専門学院・広島校」は地元の実業家・大柄佳一氏と元広島カープ二軍コーチの榊原聡一郎氏らが共同で開校するプロ野球選手育成のための学校で、顧問コーチ代表に元巨人投手コーチの中村稔氏、スタッフには元オリックス監督の土井正三氏、元広島の名打者・西田真二氏らが名を連ねているなり。

実際にプロの現場で、幾人もの選手を育ててきたコーチが、学校というかたちでこれからプロを目指す選手を指導をするのは素晴らしいこと。今までは無かった試みなりよね。この学校では野球の基本技術や戦術の戦術の習得、スポーツ医学の講義、社会人野球チームとの練習試合などがカリキュラムに組まれているということで、新たなプロへの道として注目する必要が有りそうなり。

今回の外木場氏の自由契約は分かってしまえば何てこと無い措置なりが、公示を見た段階ではビックリだったなりよ(笑)。広島で15年以上コーチを務めた外木場氏がどのような選手を育て、プロ野球に人材を送り込んでくるのか楽しみなりね。

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