東北高校のダルビッシュ有投手が「プロ野球志望届」を提出。

2004/11/02 05:15 Written by コジマ

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大リーグ数球団からの猛アプローチで「即メジャー入り」も噂されていたダルビッシュ有投手。しかし「(大リーグは)将来的な目標」とコメントしていたとおり、とりあえず日本球界に入ることを決め、1日に「プロ野球志望届」を宮城県の高等学校野球連盟(高野連)に提出し受理されたのだ。1位指名球団続出必至の超高校級右腕との交渉権は、どこのチームが獲得するのか…。

現在、獲得を明言している球団は、オリックス・バファローズ、北海道日本ハムファイターズ、仙台ライブドアフェニックス、東北楽天ゴールデンイーグルスの4球団。ライブドア、楽天は今日2日にどちらかが参入できないことになりそうなので、最低でも3球団が争うことになりそうなのだ。注目すべきは、オリックスの仰木彬新監督が目を付けたという点。同監督はシアトル・マリナーズで活躍するイチロー外野手や長谷川滋利投手をはじめ、野茂英雄投手(ロサンゼルス・ドジャース)、吉井理人投手(オリックス)らの才能を見抜き育てた「人を見る天才」。やはり、ダルビッシュ投手はプロでも一流になるのだろうか。

ぼくは一昨年からダルビッシュ投手に熱い視線を送っていた。そうそう、ダルちゃんたらスッゴイ男前でスタイルもモデル並に…というわけではなく(笑)、身長195センチから繰り出す速球は1年生の時点で高校生離れしていたし、なんといっても東北高校に所属しながら大阪出身だったからなのだ。大阪出身→阪神に来てくれる可能性が高いというわけで、未来の大エースに大注目していた。「将来は井川(慶投手)と福原(忍投手)と3人で45勝はテッパンだな。むふふ」なんて。

ところが今年、シダックス野間口貴彦投手と明治大学の一場靖弘投手の獲得に失敗したあと、松下電器の岡崎太一捕手を自由獲得枠で指名することを決定したのだ。むむむ。たしかに矢野輝弘捕手の後継者育成は急務だけれど、岡崎捕手ならダルビッシュ投手を1位指名して外れた場合でも獲得できたんじゃないかなあ、なんて思っちゃう。だいたい、右投げ投手2人の獲得を目論んでいたのに、失敗したら左の那須野巧投手(日本大学、横浜入りが濃厚)と岡崎捕手に切り替えるなんて、方向性がまったく感じられないのだ。ぷんぷん。

とまあ、阪神に来る確率は万に一つもないダルビッシュ投手だけど、人気は入団当時の松阪大輔投手(西武ライオンズ)に匹敵しており、集客力はかなりのものになるだろう。“東北の英雄”として新規参入球団はぜひとも獲得したいだろうけど、1989年に野茂投手、94年に嘉勢敏弘投手、97年に川口知哉、98年に新垣渚投手(福岡ダイエーホークス)を引き当てた“ゴッドハンド”を持つ仰木監督が少し有利かな。阪神に来なくても、ダルビッシュ投手から目が離せないのだ。

ちなみに、シダックスから内定をもらっている高校屈指のスラッガー・宇治山田商業高校(三重)の江川智晃投手も「プロ野球志望届」を提出した。こちらは中日入りかなあ。シダックスはちょっとガッカリなのだ。

☆「プロ野球志望届」
プロ入りを希望する高校生が所属する高野連に提出するもの。日本高野連が今年から義務付けた。

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