田口壮外野手が先発出場1打点 Wシリーズ開幕。

2004/10/25 04:08 Written by コジマ

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第100回を迎えた米大リーグのワールドシリーズで、セントルイス・カージナルスの田口壮外野手が9番左翼で先発出場し、1安打1打点と大舞台の要所できっちり仕事を果たしたのだ。試合は激しい打撃の末、11-9でア・リーグの覇者ボストン・レッドソックスが初戦を制した。

田口外野手は、2回の第1打席は2死三塁のチャンスに惜しくも空振り三振。でも、三塁に走者を置いて回ってきた4回の第2打席では三塁ゴロを放ち、その間に走者が生還して1打点を挙げた。さらに第3打席は、投前に待望のポストシーズン初安打を放ち、次のエドガー・レンテリア内野手の二塁打で生還したのだ。8回に代打を送られて交代したものの、3打数1安打1打点、2点に絡む活躍をみせた。

新庄剛志外野手(当時サンフランシスコ・ジャイアンツ)松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)に続いて3人目のワールドシリーズ出場日本人選手となった田口外野手だけど、2004年ポストシーズンの成績をみると、出場機会は4回でほとんどが試合後半の守備固め。打席はいずれもリーグチャンピオンシップシリーズ(対ヒューストン・アストロズ)で3回、初打席は犠打だったものの、あとは捕ゴロ、三振と振るわなかった。そのため、ワールドシリーズでも守備固めでの起用だなと思っていたのだけれど、さすが名将トニー・ラルーサ監督、手堅い守備の田口外野手をミスが許されない試合で先発起用したのだ。

しかし、試合は荒れに荒れ、カージナルスの“殺人打線”とレッドソックスの“愚か者軍団”の乱打戦になった。田口外野手の守備機会も11回に及んだのだ。
試合が決まったのは8回の裏。表に2点差を追いついたカージナルスをあざ笑うかのように、レッドソックスの三振王マーク・ベルホーン内野手が11点目となる右翼へ2点本塁打を放ち、カージナルスの息の根を止めた。

初戦を落としたカージナルスだけど、データを見ると、ワールドシリーズでのレッドソックスとの過去の対戦成績(1946、67年)は7戦の末、カージナルスが優勝しているのだ。
しかも現役最多勝(歴代6位)のラルーサ監督が率いる今年のチームは、OPS(出塁率+長打率)10割超の打者が4人も揃う最強打線を擁している。レッドソックスも一筋縄ではいかないクセモノチームだけど、田口外野手には是非とも「チャンピオンリングを手にする最初の日本人」になってもらいたいのだ。

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