阪神の浜中おさむ外野手、完全復活は2006年に。

2004/10/20 15:44 Written by コ○助

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「虎のプリンス」「未来の大砲」と阪神ファンの期待を一身に背負っていた浜中選手。7月に右肩の再手術を行ってから新しい情報が伝わっていなかったなりが、近況を伝える記事がサンケイスポーツに載っていたのでご紹介しておくことにするなり。浜中選手の悲劇についてはこれまで何度もNarinari.comでは話題にしているのでご存知の方も多いと思うなりが、経緯を振り返るために、これまでの浜中選手の苦難の戦いを見ておくなりね。

(星野仙一監督)
2003年05月20日 広島戦で帰塁した際に右肩を捻挫。
2003年06月13日 捻挫からスタメン復帰した巨人戦で、返球の際に右肩に激痛。右肩脱臼と右肩関節唇損傷と診断される。
2003年07月04日 右肩を手術。
2003年10月19日 ダイエーとの日本シリーズ第2戦にDHで出場。

(岡田彰布監督)
2004年03月xx日 オープン戦で本格的に復帰。守備も無難にこなす。
2004年04月25日 巨人戦でスタメン復帰。手術した個所とは別の個所(でも右肩)に違和感を訴える。
2004年05月06日 倉敷での練習中に再び右肩に違和感。
2004年05月07日 1軍選手登録を抹消。
2004年05月24日 2軍でのリハビリが芳しくないことから入院、再検査。上腕二頭筋長頭の炎症と診断される。
2004年07月13日 右肩再手術のため入院。
2004年08月上旬 退院も、その後は検査入院を繰り返す。

見てのとおり、けが→復帰→けが→手術→復帰→けが→手術という、本当に可哀想なくらい不運なサイクルにハマってしまっているなりよ。すべては結果論で語らざるを得ないなりが、このサイクルを作り出しているのは浜中選手自身というよりは、復帰時期を見誤ってきた監督・コーチ以下首脳陣なわけで、そういう意味でも浜中選手は二重の悲劇に見舞われていると言えるのかもしれないなり。

スポーツ選手の肩関節に詳しい医師は、そもそもは最初の手術をしたあと、わずか4か月で日本シリーズに復帰したこと自体が間違いだったと指摘しているなり。浜中選手がけがした個所は通常9〜12か月かけて治すのに、4か月という短期間で治ったと勘違いしたことが悪かった、と。ただ、あの時は阪神にとって実に久しぶりの日本シリーズ。浜中選手自身も日本シリーズへの出場を希望していたし、周囲も「プレーできなくてもベンチに入れてあげて欲しい」という機運が高まっていたのも事実なので、一概に星野前監督が悪かった、とは言い難いなりね。

そうなると、やはり問題となってくるのは今年の復帰時期。今年はオープン戦から比較的状態は良好なように見えていたなりが、一部には「戦力的にギリギリなわけではないし、もっとゆっくり使ってあげたら」という意見が根強くあったなりよね。でも、岡田監督は外野手に競争意識を持たせ、その中に2軍時代の愛弟子である浜中選手を参加させたいという意向から予想よりも大幅に早く浜中選手を復帰させ、再び悲劇を招いてしまった、というわけなり。まあこれも結果論なので、ひょっとしたらけがすることなくシーズンを乗り切っていた可能性も無きにしも有らず……なりが。

現在、浜中選手はリハビリ中で、年内はボールも投げず、バットも振らない予定のようなり。年が明けてもどの程度動けるようになるのかは全く未知数のため、来季は完全に捨てて、2006年からの復帰を目指すことになりそうだとか。いや、ほんと。そのほうが良いと思うなりよ。また変に焦って来季中に復帰して、大けがを負ってしまったらそれこそもう二度と取り返しのつかないことになってしまうだけに、グッと1年は我慢して欲しいなりね。我慢するのはなにも本人だけでなく、岡田監督にも言えること。来季、どんなに状態が良さそうに見えたとしても、そこはグッと堪えて試合に出すようなことだけはしないで欲しいなりねぇ。

2006年の開幕が浜中選手の再スタートだったとしても、浜中選手はまだ27歳。活躍するのは十分それからでも遅くはないので、じっくりリハビリに励んで欲しいものなり。

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