今季は65勝65敗3分の成績で4位ながら、シーズン終盤までプレーオフ進出をかけて日本ハムと競っていたロッテ。主砲として期待された「アジアの本塁打王」イ･スンヨプ内野手が結果を残せずに打線は苦しい台所事情を余儀なくされたなりが、それでも借金を背負わずにシーズンを終えたことを考えれば、及第点が付けられるシーズンだったなりね。

球団側もそんな結果を残したバレンタイン監督には「是が非でも続投を」という姿勢で、バレンタイン監督自身も続投を希望。もともとバレンタイン監督は「最低3年間」の複数年契約を結んでいるため契約上は続投は当然の流れなりが、球団側とバレンタイン監督の間には何のわだかまりもなく、来季に臨むことになったわけなり。

そのため、バレンタイン監督は早くも来季に向けて韓国野球を視察するため渡韓。その後スカウトも兼ねてアメリカに帰国するなど精力的にオフの活動を行っているなりね。また、元メッツのバリー・ヘイデン氏をコンディショニング担当としてロッテの秋季キャンプに参加させることも決定。着々と来季のチーム作りを始めているなり。

そんな中、今季メッツの指揮を執ったハウ監督の後任監督候補として、バレンタイン監督がリストアップされていると地元紙を中心に報道されているようで、2000年にメッツをワールドシリーズに導いた実績を持つバレンタイン監督への期待が高まっているというなりよ。また、メッツの新GMに決まったオマー・ミナヤ氏もバレンタイン監督とは旧知の仲ということで、メッツの新監督候補であると明言。なにやらメッツ界隈ではバレンタイン監督待望論が渦巻いているようなり。

ロッテとの契約では「3年契約」というかたちながら、メジャーに復帰する場合にはバレンタイン監督が契約を解除することができるというオプションが付いているため、メッツの猛アタックと、バレンタイン監督の心変わり次第ではロッテを退団……という可能性が全く無いわけでは無いなりね。まあロッテとしても人気も実力も抜群のバレンタイン監督をそう簡単に手放すわけがなく、メッツとの交渉自体を阻止する構えのようなりが、果たしてどうなるのやら。一応スポーツ報知の取材に対して、バレンタイン監督は「来季もロッテで監督をするつもりだ」と語っているので、杞憂に終わるとは思うなりが、やや心配なニュースではあるなり。

バレンタイン監督が再び来日するのは今月末。ロッテの秋季キャンプに参加した時点で来季続投が確定することになるので、早くユニフォーム姿を見せて、安心させて欲しいなりね。