新しいデザインの日本銀行券（一万円、五千円、千円）が流通開始となる11月1日がいよいよ目前に迫ってきたなりが、日本銀行が9月に行った「生活意識に関するアンケート調査」で、新札発行について7人に1人が「聞いたことない」と答えていたことが明らかとなったなり。パーセンテージにすると14.6％の人がこれに該当するなりが、「聞いたことない」というのは、あまりにも世情に疎いというか、何というか……。日本銀行も新札発行を周知するべく、早い段階からさまざまなPRを行っているなりが、なかなか思うようには周知が行き届いていないようなりね。

きっとNarinari.comの読者の中には「聞いたことない」という人はいないとは思うなりが、こういう調査結果も出ていることだし、良い機会なので新札についての情報をおさらいしておくことにするなり。

今回発行される新札は、肖像を含めてデザインを一新。一万円札が福沢諭吉の肖像なのは従来と変化がないなりが、五千円札には樋口一葉が（従来は新渡戸稲造）、千円札には野口英世が（同夏目漱石）があしらわれているなりね。表の肖像変更に伴い、裏面のデザインも大幅に変更。一万円札は「鳳凰像 （平等院）」（従来は雉）、五千円札は「燕子花図（尾形光琳）」（同富士山）、千円札は「富士山と桜」（同丹頂鶴）となるなり。

新札はデザインが変更されるだけではなく、偽造防止技術も大幅に改善。二千円券で採用された「パールインキ」が使われているほか、お札を傾けると、裏面右上に「NIPPON」の文字が浮かび上がる「潜像模様」を採用。そのほかにも光の当たり方で模様が変化する「ホログラム」や従来のすかしよりも複雑なパターンの「すき入れバーパターン」など、最新の偽造防止技術を導入し、これまで以上に偽造しにくい紙幣となっているなり。

二千円札と異なり、今回の新札はよく使用されている種類の紙幣が一気に切り替わって流通するため、流通が始まったらすぐに目にすることになると思うなり。この冬のボーナスは新札で支給、なんてところも多いかもしれないなりね。ボーナス……羨ましいなりねぇ（笑）。