取得までの年数が短縮されるなど、年々有資格者が増加傾向にあるFA権なりが、すでに昨年までにFA権を有していながら行使していなかった選手を含めて、今年は75選手が有資格者に該当。プロ野球のコミッショナー事務局から公示されたなり。今年は近鉄とオリックスの球団合併によって誕生する新球団への移籍を拒否する選手や、メジャー移籍を狙う選手、そしてライブドアや楽天の新球団への移籍を希望する選手が何人もいると報じられているので、例年以上にFA移籍が活発になる可能性があるなりね。

75選手のうち、今年初めてFA権を取得した21選手を見ておくと。
中日　なし
ヤクルト　真中満外野手、稲葉篤紀外野手、宮本慎也内野手、山本樹投手
巨人　仁志敏久内野手、タフィ・ローズ外野手、清水隆行外野手、井出竜也外野手、小久保裕紀内野手
阪神　野口寿浩捕手
広島　高橋建投手
横浜　万永貴司内野手
ダイエー　なし
西武　西口文也投手
日本ハム 上田佳範外野手、金子誠内野手
ロッテ 波留敏夫外野手、諸積兼司外野手
近鉄 小池秀郎投手、星野おさむ内野手
オリックス 三輪隆捕手、吉原孝介捕手

この中で、すでにFA権を行使する可能性があると報じられているのは、ヤクルトの真中選手と稲葉選手、巨人の仁志選手、清水選手、阪神の野口選手、広島の高橋投手といったところなりか。いずれも移籍を前提、というわけでは無いなりが、各チームのファンにしてみれば気が気でないなりよね。ちなみに、すでにFA権を取得しており、今オフに行使をちらつかせている選手には阪神の藪恵壹投手や横浜の佐伯貴弘内野手などがいるなり。

FA権を行使する場合は、日本シリーズ終了日の翌日から土日祝日を除く7日以内に在籍球団に通知し、コミッショナー事務局から「FA宣言選手」として公示された翌日から、メジャーを含めたすべての球団と交渉が解禁となるなりね。なので、今月末にはバババッとFA宣言をする選手が出てくることになるなりか。

「え？　この人もFA宣言しちゃうの！？」というサプライズが起こることもよくあるだけに、日本シリーズ終了直後から始まるポストシーズンの選手異動に注目なりね。