ライブドアや楽天が球団買収や新球団設立に動いている間に静観を決め込んでいたこともあって、ソフトバンクのダイエーホークス買収表明の一報はやや唐突な感があったなりが、そこら辺のことを含めてソフトバンクの孫正義社長が福岡市内で記者会見を開き、ダイエー買収に向けての熱意などを語ったなり。

「一昨年からダイエーと非公式にコンタクトを取っていた。最近の楽天やライブドアの動きに触発されたわけではない」
「北九州市での小学校時代は、野球小僧だった。王さんはあこがれのスーパースターだった」
「（ソフトバンク創業時は福岡の）雑居ビルの2階で木の箱を机にしていた。来年は売り上げが1兆円を超す。どうしても福岡でやりたかった」

もともと孫社長は佐賀県鳥栖市出身の出身で、福岡県内の中学、高校に通学。ソフトバンクも福岡で創業と、九州、特に福岡とは関わりが深いようなりね。そのため、以前から球団経営には関心があり、ダイエーホークスを買収できるタイミングを見計らっていたというなり。

さて、こうなってくると微妙に立場を修正しなくてはならなくなってきたのが、ソフトバンク傘下のYahoo! JAPAN。つい先日、インプレスのインタビューにYahoo! JAPANの大蘿淳司マーケティング部長が答えているなりが、これはプロ野球への参入を明確に否定するものだったなりね。

「Yahoo! JAPANのスタンスから言えば、プロ野球は我々のビジネスの領域とは違う」
「Yahoo! JAPANは以前から全方位をカバーするというか、特定のチームなどに偏らないスタンスをとっている」
「特定球団を揚げた瞬間にYahoo! JAPANのスタンスではなくなる。特定球団をサポートするというのは、既定路線として考えられない」

といった具合。まあ「Yahoo! JAPANが球団を持ちたい」と言っているわけではなく、「親会社がしていることですから」というスタンスにせざるを得ないと思うなりが、一般の人のイメージでは「ソフトバンク＝Yahoo! JAPAN」のようなもの。現に、孫社長は球団経営の目的として「消費者の認知度、企業イメージの大幅な向上とブロードバンド・コンテンツの強化」を掲げていることからも、Yahoo! BBやYahoo! JAPANとは連携しない、なんてことは考えられないなりよね。

18日夕方には東京でも記者会見が行われるようなので、また新しい内容が分かり次第、随時情報をお届けしていくことにするなり。