シャープ、4GBのHDDを搭載した新型ザウルスを発表。

2004/10/15 16:16 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


PDA市場全体が徐々に縮小している背景には携帯電話が高機能化し、ノートパソコンが小型・軽量化したことで、PDAの存在意義が薄れて来たからだと言われているなりが、そういった外的要因のほかに、内的要因(=PDA自身の問題)も少なからずあると思うなりよ。ひとつは「入力しづらい」というインターフェースの課題がなかなかクリアできないこと。もう一つは高機能化によって価格が高騰してきていること。

前者はいろいろな新しい入力方式やキーボードの採用によって昔に比べれば飛躍的に使いやすさはアップしているなりが、それでも「一般の人が快適に使う」というレベルにはまだまだ無いなりよね。後者はもっと深刻な問題。機能を制限した廉価版の製品も多々あるなりが、それだと「中途半端」なイメージを拭えないために思ったほど売れず。そのため高機能製品が投入されるものの、今度は価格が10万円近くなってしまい、「パソコン買ったほうが良い」という認識を与えてしまう……。なにやら悪い穴にハマリ込んでしまったかのうような状況が続いているなり。

そういう意味では、今回シャープから発表された新型ザウルス「SL-C3000」も微妙な製品。1インチの4GB HDDを搭載することで、前モデルの内蔵メモリ128MBから飛躍的にストレージの容量が増加しているなりよ。「WordやExcel書類は約7万枚、MP3の音楽は約700曲保存可能」という大容量。これは単純に機能としてみれば「感動的」なスペックアップなりよね。また、消費電力の大きいHDDを搭載しながら約7時間のバッテリ駆動時間をキープした(前モデルは約8時間30分)のは素晴らしいの一言に尽きるなり。PDAにもHDDが搭載されるようになってきた、というのはハッキリとした進化を感じさせるなりね。

でも、何が微妙かと言われれば、やはり「SL-C3000」の価格。店頭予想価格は8万円前後になるというなり。8万円のPDA。いかにも「高級品」といった感じなりよねぇ。恐らく、これだけのスペックで3万円台とかだったら爆発的に売れるような気がするなりが、そこまで価格が下がるほどPDA自体にニーズがあるとは思えないし、高い製品は高いまま推移していくことになりそうな予感がするなり。なんだか一昔前の、PDAといえばマニアが高いお金を払って購入する時代に戻って来てしまった感があるなりね(笑)。

「SL-C3000」のスペックを簡単にまとめておくと。
・1インチの4GB HDDを搭載
・液晶は640×480ピクセル、3.7型6万5536色表示透過型システム液晶
・バッテリ駆動時間は約7時間
・SDカードスロットとType IIのCFカードスロットを搭載
・USBポート、IrDAの赤外線通信ポート搭載
・「広辞苑」と「ジーニアス英和・和英辞典」を収録
・MP3、WMAの音楽データ、MPEG-4の動画再生に対応
・11月10日発売予定

モバイルデバイス大好きな人は要チェックなり。なんだかんだ言って、コ○助もモバイルデバイスは大好きっ子なので、「SL-C3000」の一般受けは悪そうだと思いつつも、ちょっと気になる製品ではあるなりよ。発売日には量販店にチェックしに行くなりか。


TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.