DDIポケット、2005年2月から「WILLCOM」に社名変更。

2004/10/14 18:13 Written by コ○助

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今年6月に米投資会社のカーライル・グループと京セラによる買収が発表され、10月1日から新体制がスタートしていたDDIポケットなりが、2005年2月1日から社名を「株式会社ウィルコム(WILLCOM)」に変更すると発表したなり。「WILLCOM」とは、新生DDIポケットが掲げるネットワーク像を表現した「Wireless IP Local Loop」の頭文字と,「強い意志」や「未来」「望み」といった意味を表す英単語の「WILL」を組み合わせたもの。従来の「ポケット」や「Dポ」といった愛称では呼べなくなるなりが、「WILLCOM」という名前もなかなか力強いネーミングで悪くないなりね。

社名変更とともに、今後の事業計画についても発表されたなりが、内容を簡単に抜粋してみると。
・PHSが低電磁波であることを積極的にアピールしていく方針(KDDIグループ内ではアピールしづらかった)。
・基地局を改修し、1チャネルあたり32kbpsだったものを32/64kbpsに高速化。
・今年度中に、新たな圧縮技術の導入と32kbpsのチャネル×8本を束ねる(=256kbps)ことで、体感速度1Mbps以上の新データ通信サービスを開始。
・将来的には64kbps×8チャネルの高速パックの提供も予定。
・音声端末は、AirH"PHONEに注力。
・安心だフォンも引き続き投入。
・「H"」のブランド名はリニューアルを予定。

基本的には今後も従来通りデータ通信分野に力を注いで行くことになるなりが、買収によって音声分野が弱くなるのでは、という懸念が出ていたものの、AirH"PHONEを中心に今後は積極的に端末を投入していく計画のようなり。リリースされる音声端末の種類が年々減少傾向にあっただけに、これは嬉しい計画なりね。

新生DDIポケット改め「ウィルコム」の今後の売上げ目標は5,000億円と、かなり強気の目標を設定しているなりが、3〜5年をめどに上場を目指す方針のようなので、かなり本気で攻勢をかけてくるのではないか、と期待させるものがあるなり。一度は瀕死の状態に陥りかけたDDIポケットなりが、カーライル・グループと京セラによってもたらされた資金力と、KDDIグループの枷が外れて得た自由な立場を武器に、魅力的なサービスをどんどん投入していって欲しいものなり。

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