カルフール、業績悪化で日本事業を売却か。

2004/10/12 13:11 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


世界2位の売上げを誇り、26か国に9,000店舗(当時)を展開するフランスの大手スーパーチェーンのカルフールが、千葉の幕張新都心に上陸したのは2000年12月のこと。「日本に本格的なハイパーマートが初上陸」「黒船来襲、日本の小売業に打撃か」と、さまざまなメディアで大きく報じられたなりが、あれから約4年。思ったほど日本でのカルフールの業績は芳しくなく、また、本丸であるヨーロッパでの販売不振が続いていることから、経営資源を集中するために日本での事業を売却する可能性が出てきたと、アメリカのウォールストリート・ジャーナルが報じているなり。

カルフールは、当初2003年までに国内に13店舗展開するとの計画を立てていたなりが、景気の低迷やメーカーからの直接仕入れが思うように進まないことから、2003年末までに7店舗出店に計画を変更。日本の独特な流通システムに、かなり苦戦を強いられていたようなり。現在は関東に3店舗(幕張、南町田、狭山)、関西に5店舗(光明池、箕面、尼崎、東大阪、明石)の計8店舗を展開しているなりね。

コ○助も、以前アルバイト先のそばにカルフールがあったので何回も利用していたことがあったなりが、最初に足を踏み入れた時には衝撃的だったなりねぇ。高い天井に広い通路、積み上げられた商品の山。迫力のある店舗に、「こういうスーパーがもっと増えれば良いのに」と率直に感じたなりよ。「ハイパーマート」というのは、こういう店のことを言うのか、と。

ただ、価格は決して安くはないという「高級スーパー」のイメージ(実際には価格競争に意欲的)が先行してしまったのが、景気低迷が続く日本でマイナスに作用してしまった可能性はあるかもしれないなりね。また、出店している地域も微妙に地元客以外は買い物に来なそうな立地が多いため、思ったほど売上げを伸ばすことができなかったのかも。さらには西友と組んだウォルマートが日本に上陸したことも、カルフールには逆風になってしまった感があるなり。

いずれにしても、現時点では日本事業売却はまだ「噂」の域。カルフールの公式な発表が待たれるなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.