「代打の神様」、最後の打席もヒット。

2004/10/11 10:12 Written by コ○助

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9月に今季限りでの引退を表明、阪神ファンの涙を誘った「代打の神様」こと八木裕内野手なりが、台風の影響で順延となっていた引退試合が11日の巨人戦で行われたなり。雨天中止の予備日だったため、年間指定席以外の席はすべて当日販売だったのにも関わらず、甲子園球場に詰めかけたファンは実に4万8,000人。営業サイドは4万人入れば御の字と言っていたなりが、超満員だったなりね。八木選手の最後の試合を見たいと思うファンがこれだけいることからも、いかに惜しまれながら引退するのかが伺えるなり。

八木選手が登場したのは、8回裏、1アウトランナー無しの場面。阪神での現役生活18年、3,728打席目となる最後の打席に臨んだ八木選手は、見事にライト前ヒットを放ち、有終の美を飾ったなりね。できれば「神様」が「神様」で有り続けるためにも絶好のチャンスで代打登場して欲しかったなりが、まあそればっかりは試合の流れもあるので仕方がなかったなりか。でも、最後の打席も綺麗にまとめたあたりはさすが「神様」なり。

引退セレモニーでは「あこがれの甲子園球場でバッターボックスに入ることは…もうありません…18年間、本当にありがとうございました」と語り、チームメイトから胴上げされ、5回宙を舞ったようなり。振り返ればいろいろあったなりよねぇ。かつては「阪神の若き4番」として期待され、「掛布の後継者」と呼ばれた大砲でありながら、打撃の粗さから阪神ファンからヤジが飛ぶこともしばしば。今や語りぐさの1992年の「幻のホームラン」や、「代打の神様」としてリーグ優勝に貢献したこと。通算成績は18年で1067試合に出場、打率.247、126本塁打、479打点と記録らしい記録は無かったなりが、間違いなく阪神ファンの心にその存在が刻まれた、阪神の球史に残る名選手だったなり。

今後は野球評論家に転身し、バックネットから野球を勉強する予定。その功績からいずれはまた阪神のユニフォームを着ることになるだろうし、来るべきその日を楽しみにしつつ、これから始まる「評論家・八木裕」の姿も楽しみにしたいなりね。とりあえず、18年間、お疲れさまでしたなり。本当に、いろいろな想い出を有り難う、と言いたいなりね。

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