謎の「新千円札」、ヤフーオークションに出品される。

2004/10/07 23:36 Written by コ○助

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20年ぶりにデザイン一新、11月1日から発行がスタートする新札なりが、この中の「新千円札」の見本と思われる野口英世がデザインされた紙幣が、ヤフーオークションに出品されたなり。すでに出品は管理者側で削除されているなりが、4日に出品された「新千円札」はジワジワと価格を上げ、7日午後12時前には99億円を突破。まあ価格はいたずらなので適当に流すとして、問題なのは出品された「新千円札」がいったい何だったのか、ということなりよね。

この「新千円札」の出品者は中国・上海市に住む紙幣コレクターの男性で、入手の経緯について「上海市の業者から買った」としているなり。また、その業者は「中国沿岸部の粗大ごみ業者から手に入れた」と説明。出品された「新千円札」の写真には両面の上下にひらがなで「みほん」の刻印が押されており、今回の新紙幣から採用された偽造防止技術「潜像パール模様」も。製造番号や「日銀総裁」の印がないため、実際にはお金としては使えない代物のようなりが、どうやらこれは本物の「みほん」だったなりね。

未流通紙幣の「みほん」が流出したという前代未聞の出来事に、紙幣を印刷する独立行政法人国立印刷局が緊急記者会見を行ったなりが、説明によれば「印刷局内で刷られたテスト券が流出した可能性が高い」というなり。また、印刷された「みほん」の保管される倉庫は施錠されており、1人では立ち入ることができないため「外部の人間が持ち出す可能性は非常に低い」というなりよ。まあ得てしてこうした機密物が流出するのは内部犯行の場合が多いなりが、最高機密とも言えそうな紙幣の管理が、そんなに杜撰だったなりかねぇ。

今回、ネットオークションに出品があったから流出が発覚したものの、ひょっとしたらこれは氷山の一角に過ぎないのかも。ほかの「みほん」や新紙幣がすでに外部に持ち出されている可能性だって否定はできないなりよね。新紙幣は偽造対策が十二分に練られていると言われているなりが、流通前に流出した「みほん」を使って早くも解析に乗り出している偽造団がいるかもしれないし、なにやら不安な出だしとなってしまいそうなり。どうか悪いことには使われませんように……。

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