史上最少の観客数? 閑古鳥が鳴く巨人戦。

2004/10/05 10:36 Written by コ○助

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巨人戦の中継視聴率が低下の一途を辿っていることからも分かるように、ここ数年、巨人の人気が低迷していると言われ続けているなりよね。「巨人・大鵬・玉子焼き」の時代に比べて娯楽が多様化しているという分析は確かに合っていると思うなりが、それ以外にも大味なプレースタイル、感情移入しづらい寄せ集めの選手たち、常に長嶋茂雄元監督と比べられて地味な印象に映る監督の存在など、根本的な部分で巨人という存在が変質してしまった感があるなり。

コ○助は阪神ファンなので、やはり巨人を意識しないわけにはいかないなりが、10年、20年前を振り返ってみると、今とは全く違うプレースタイルの、魅力的なチームがそこにあったように思うなり。別に巨人を毛嫌いしているわけではないので冷静に巨人という球団を見て来たつもりなりが、例えば阪神が優勝した1985年のシーズンの巨人の中心選手を見てみると、松本、篠塚、クロマティ、原、中畑、吉村、山倉などのスターがズラリ。クロマティは巨人のスカウトが見出した名選手だし、ほかの選手もすべて生え抜きの選手なりよね。足のスペシャリスト、小技の天才、安打製造機、和製4番、ガッツマンと、性格の異なる選手が、それぞれスターとしての活躍を見せるという、まさに理想的なチームが出来上がっていたと思うなりよ。そういったバランスの良さが、今の巨人には全く感じられないなりよね。そこら辺が巨人の野球を面白くなくしている大きな病巣であり、人気低迷の大きな理由となっているのではないかと。

そんな巨人の人気低迷は当然観客動員にも影響してくるなりが、巨人の主催試合(東京ドーム62試合、札幌ドーム3試合、福岡ドーム2試合、宮崎、松山、大阪ドームの各1試合)はいくら目視で空席がたくさんあったとしても満員発表されるため、参考にならないのが現状。なので、対戦相手の主催試合の観客数が巨人の人気をはかるバロメーターとなるなりが、10月4日に行われた横浜−巨人戦は、かなり酷い数字だったようなりよ。なんでも、主催者発表の観客数は1万人だったなりが、朝日新聞の記者が試合前にスタンドの観客を数えてみたところ、約150人程度しか入っていなかったのだとか。試合開始後には倍くらいの人数にはなったというなりが、それでも約300人程度。内野指定席には誰も人がいなかったというなり(笑)。

確かに、優勝も決まったあとの消化試合。例年観客数が激減する10月の試合。さらに雨の一日、前日の試合が雨で流れたために急遽開催された追加日程などなど、悪条件がこれでもか、というくらい重なっていた点は考慮する必要があるなりが、それでもあまりに寂しい観客数なりよね。来年はパ・リーグとの交流試合が始まることが決定し、対戦カードの新味が出るので巨人戦は人気を盛り返すことになるとは思うなりが、そのあめ玉もそう長くは続かないはず。一連の人気低迷の原因を早く探って、原点に立ち返った抜本的な改革ができると良いなりね。もはや球界の盟主、と思っている人は多くは無いなりが、それでもほかの球団に比べればブランド力は絶大。この低迷する人気をどう立て直していくのか、見ものなり。



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