打率.358、44本塁打、120打点の成績で公式戦全日程を終了、3冠王を獲得できるかどうかに注目が集まっていたダイエーの松中選手なりが、9月18日と19日に行われたストライキの代替試合が開催されないことが正式に決定したため、3冠王が確定したなりね。3冠王の獲得は1986年に阪神のランディ・バース内野手とロッテの落合博満内野手が獲得して以来、18年ぶり。史上7人目の快挙となったなり。

参考までに過去に3冠王を獲得した名打者を振り返っておくと。
1938 中島治康（巨人） 打率.361、10本塁打、38打点
1965 野村克也（南海） 打率.320、42本塁打、110打点
1973 王貞治（巨人） 打率.355、51本塁打、114打点
1974 王貞治（巨人） 打率.332、49本塁打、107打点
1982 落合博満（ロッテ） 打率.325、32本塁打、99打点
1984 ブーマー（阪急） 打率.355、37本塁打、130打点
1985 落合博満（ロッテ） 打率.367、52本塁打、146打点
1985 バース（阪神） 打率.350、54本塁打、134打点
1986 落合博満（ロッテ） 打率.360、50本塁打、116打点
1986 バース（阪神） 打率.389、47本塁打、109打点
2004 松中信彦（ダイエー） 打率.358、44本塁打、120打点

さすがに打撃3部門すべてのトップを獲る3冠王ともなると、蒼々たる面々が並んでいるなりよね。野村、王、落合、ブーマー、バース……。これらの選手の成績と比べても、松中選手の成績は引けを取るようなものではないなり。

ちなみに、今シーズンの打撃3部門、それぞれのベスト3の選手も見ておくと。
【パ・リーグ打率ベスト3】
1位 .358 松中信彦（ダイエー）
2位 .345 小笠原道大（日本ハム）
3位 .338 城島健司（ダイエー）

【パ・リーグ本塁打ベスト3】
1位 44本 松中信彦（ダイエー）
1位 44本 フェルナンド・セギノール（日本ハム）
3位 37本 フリオ・ズレータ（ダイエー）

【パ・リーグ打点ベスト3】
1位 120打点 松中信彦（ダイエー）
2位 108打点 フェルナンド・セギノール（日本ハム）
3位 100打点 ベニー・アグバヤニ（ロッテ）
3位 100打点 フリオ・ズレータ（ダイエー）

本塁打は日本ハムのセギノール選手と分け合うかたちではあるなりが、ほかの2冠に関してはまさに完璧な単独1位といった感じなりね。今年のパ・リーグは外国人選手のパワーヒッターが目立ったなりが、その中にあってこれだけの成績を残したのは凄いことなのではないかと。

まだプレーオフや日本シリーズも残っているので、松中選手の打撃に注目して下さいませ。とにかく、18年ぶりの3冠王の獲得、おめでとうございますなり！