楽天、星野仙一氏に監督就任を要請。

2004/09/27 08:22 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


なんとなく嫌な予感はしていたなりよ。26日に三木谷浩史社長が新球団の監督候補として「今回は寄せ集め(のチーム)なので、監督経験は重要」「人間的に尊敬ができ、人心掌握ができる人」と語っていたことから、最初に頭をよぎったのが星野氏だったなりね。今回の球界再編問題で、外野の人間としては誰よりも熱い経営者や球界の体質批判を繰り返してきた闘将なので、「新球団の初代監督」という派手なポストを用意されたらグラリと行くんじゃないかなぁ、と。

現在の星野氏の置かれている立場は、阪神のオーナー付シニアディレクター(SD)。GMでもなく、監督でもない、実態の見えにくい立場にいるなりが、基本的には阪神に籍を置き、年俸を7,000万円もらいながら、自由に解説や講演、テレビ出演などの仕事をこなせる、というものなりね。もちろん阪神の改革を進めるために、戦力的なアドバイス(外国人選手の斡旋やオーナーへの総合的な助言)は行っており、久万俊二郎オーナーはその手腕は引き続き高く評価。来年も続投を要請する……というのが、阪神の方針だったわけなり。

ところが、ここに来て楽天なり。なんでも、星野氏の後援会「虎仙会」会長にして、楽天野球団の経営諮問委員会に名を連ねている三井住友銀行の西川善文頭取が三木谷社長と星野氏の橋渡し役を務め、20日には実際に2人の会談が実現したというなりよ。うーむ、星野氏はまだ阪神からお給料を貰っている身分なのに、来季の監督就任の打診を受けるというのは、ちょっとフライング気味な気が……。

ただ、実際のところ星野氏が楽天の監督就任要請を受諾するかどうかは全く読めないところ。当然新球団の監督には魅力もあると思うなりが、中日から阪神に身を投じた際にも、中日ファンからは「裏切り者」と呼ばれることもあったし、阪神の監督を辞めた理由が「体調不良」だったことを考えれば、退任からわずか一年で他球団の監督に就任したとなれば阪神ファンからも反発を喰らうことになる可能性もあるなりよね。阪神に籍を置きながらの発言と、その他の球団に籍を置いたときの発言のマスコミの取り上げ方は全く違ってくるし、メディア戦略に長けている星野氏がそこら辺をどう判断するのか、興味深いところではあるなり。

まだ星野氏に監督就任要請をしたという記事はスポーツニッポンにしか出ていないので飛ばし記事の可能性も否めないなりが、星野氏がどう反応するのか楽しみなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.